クリス 英文事務ですね。通訳したり、翻訳したり。会社で発生する英語に関する事務作業全般です。それまでオフィスで働いたことがなかったので、OLは憧れでした(笑)。2021年11月に子どもが生まれたので、産休を挟んで、今年12月までその会社に在籍する予定です。
——お子さんはつい先日、1歳になられたのですね。出産して何か変わりましたか?
クリス もう生活が全て変わりましたね。「自分軸」とは違う「別の時間軸」が1つできた感じです。それまでの私は、自分が眠かったら寝る!というタイプの人間でしたが、赤ちゃんは3時間に1回ミルクをあげないといけないから、強制的に起きないといけない。「どれだけ眠かろうが疲れていようが、この命を守るために自分がなんとかしないと」という気持ちが芽生えたのは初めてです。
夫には感謝しています。通信社の記者だから仕事が忙しいはずなのに、本当に色々とやってくれる。私が身の回りのことを0.5人分しかできていないので、「補わざるを得ない状況」を作ってしまっているんでしょうけれど(笑)、夫であり戦友みたいな存在です。
結婚して「家が回るようになりました(笑)」
——クリスさんは独身の時は「汚部屋」に住んでいたことが注目されていましたよね。結婚して、出産もされて、現在の部屋の状況はいかがでしょう……?
クリス ふふふ。まず、昔の私の家には家具がほぼなかったんですよね(笑)。ベッドと、洋服をかける竿くらい。そこにモノが溜まっていってゴミ屋敷になっていった。掃除したら現金100万円が出てきたこともありましたね。多分、お金が必要で下ろしてきたんだと思いますが、ゴミの中に置いてわからなくなったんでしょう。そういえば、同じ事務所の後輩の井上咲楽ちゃんもうちに何度か泊まりに来たことがありました。お風呂とか真っ黒でお化け屋敷みたいでしたけど、よく文句言わずに泊まってくれたなあ……(笑)。
今の家には、夫が使っていた家具があるので、ちゃんとした部屋にはなっています(笑)。それ以上に感じているのは、「家が回る」ことですね。これが一番大きいかも。
——「家が回る」ですか。
クリス はい。1人で暮らしていた時はまず家での生活の実態がほぼありませんでした。家が回ってないんです。でも、夫がいて、子どもがいると、そこに人間の生活がある。家が回っている。まあ、夫が回してくれているわけですが……。私はその流れに「乗っかって」いればいいので、そこまで生活が崩壊することはなくなりました。
家が回っているから、「あ、洗濯をやらないと」とか「あ、洗い物を少しでも減らさないと」と思うようになる。私がサボっていると、流れが止まってしまうので。まあ、でも夫はきっと私には見えていない色々な家事をやってくれているんだと思いますが……その自覚はちゃんとあります(笑)。
「クリスは性格上、何かを仕切ることが一番向いてないよ」
——芸能界に復帰することに関しては旦那さんは何と言っていますか?