クリス 「どんどんやりなよ」と後押ししてくれています。やりたいことをやればいい、と。通訳の学校に通っていた時、「実は私がやりたいことって裏方なんじゃないか」と思ったことがあるんです。エンターテイメントの裏方。通訳もそうですけど、例えばコーディネーターとかもそうです。そういう道を模索しようかと真剣に考えたこともあります。
でも、昔からずっとお世話になってきたマネージャーさんに「クリスは性格上、何かを仕切ることが一番向いてないよ」と言われてしまって(笑)。だったら今の私に何ができるのか? そう考えた時に、「自らが前に出る芸能のお仕事をもう一度やってみようかな」と思ったんです。
——これから先、やってみたい仕事はありますか?
クリス さまざまな物事の取材をしてみたいです。以前、芸能界にいたときはニュース番組やワイドショーでコメンテーターをやっていたんですが、そういう感じではなく、自分の目で見てきたものをレポートしたい。元々、どちらかというと、自分の意見を喋るよりも、人から話を聞いたりする方が好きなんです。そういうことが好きだったから、記者の夫が好きになったのかもしれないし。
休業期間中、色々な世界を見てきました。濃密な4年7カ月だった。知らない世界を知ることの面白さを本当に満喫したと思います。そして、結婚もして、母親にもなった。そんな私の視点で見た世界をエンターテイメントとして多くの人に届ける。そういう仕事に携わることができたら嬉しいです。
写真=山元茂樹/文藝春秋
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