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「ジャニーズ創業家のジレンマ」とは…? 「滝沢秀明の電撃退社」「キンプリ脱退劇」を新聞各紙はどう報じたか

「ジャニーズ創業家のジレンマ」とは…? 「滝沢秀明の電撃退社」「キンプリ脱退劇」を新聞各紙はどう報じたか

2022/11/08
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 King & Princeの平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太がグループを脱退して退所へ。ジャニーズ事務所が発表した。その3日前には滝沢秀明氏の退社発表。次々にくるジャニーズの知らせに世の中は騒然。これぞまさに「Jアラート」である。

 一体、何がどうなっているのか? スポーツ紙の一面(11月5日)から見ていこう。

King & Prince ©文藝春秋

『滝沢ショックから3日 キンプリ電撃発表 岸 神宮寺 平野 退所 世界追う3人』(スポーツ報知)

『キンプリ2人きり 平野紫耀、岸優太、神宮寺勇太 退所 海外進出の夢 永瀬廉 高橋海人と方向性違い…分裂』(日刊スポーツ)

『ジャニーズまた激震 キンプリ3人来年退所』(スポーツニッポン)

『タッキーに続き…ジャニーズ危機 キンプリ脱退 平野 岸 神宮寺 退所』(サンケイスポーツ)

『キンプリ3人脱退 平野 岸 神宮寺 ジャニーズ退所 滝沢氏に続いて…激震』(デイリースポーツ)

『平野&岸&神宮寺 キンプリ来年3人脱退へ ジャニーズ再び激震』(東京中日スポーツ)

 各紙「激震」「ショック」という言葉が並ぶ。

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 新聞の読み方としてはスポーツ紙のジャニーズ担当者による「記者の目」にまず注目したい。どこまで書くのか書かないのか。取材先の利益なのか読者優先なのか。これは政治記者をウォッチするのと同じである。

「記者の目」の強調ポイントは2つ

 各紙が「記者の目」で強調していたのは2点。1つ目はメンバー内の「方向性の違い」。

《平野、岸、神宮寺が「世界」を見据えた活動への変化を求めたのに対し、永瀬と高橋は現在の活動の維持を主張。昨年末からメンバー同士で話し合いを重ねてきたが、同じ方向に進むことはできなかった。》(スポーツ報知)

 2つ目に強調していたのが「滝沢氏と関連はない」という点だ。

《滝沢氏の退社と発表のタイミングが重なったが、関連はないと言い切れる。》(同前)

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