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「Jr.時代から平野紫耀&永瀬廉の人気はズバ抜けていたのに…」ジャニーズJr.らが明かす“あの頃の大人Jr.たち”の明暗《事務所に蔓延る“誰に推されるか”問題》

「Jr.時代から平野紫耀&永瀬廉の人気はズバ抜けていたのに…」ジャニーズJr.らが明かす“あの頃の大人Jr.たち”の明暗《事務所に蔓延る“誰に推されるか”問題》

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キンプリのデビューで焦った当時の大人Jr.たち

「大人Jr.とは人気がある年長のJr.たちのことで、当時はJr.全体を牽引していました。兄組、年上組と呼ぶファンも多い。

 この5グループのメンバーは年齢も近いこともあり、仲が良いメンバーが多かった。仕事で遅くなったときはジャニーさんのマンションで泊まることも多く、仲が深まるのも当然ですよね。このユニットになる以前には別ユニットで一緒になったり、同じ舞台に立ったりすることも多く、比較されることもありました。ただそれぞれが申し分ない実力を持っていて、いいライバル関係にあったと思います。

 ただ、デビューを支えるスタッフの数が足りていないことなどもあり、デビューまではまだまだ遠かった。当時のジャニーズのエリートコースといえば“10代でのデビュー”ですから、当人らも焦っていたと思いますよ」(前出・ジャニーズ事務所関係者)

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2019年4月、ライブ後のLove-Tune ©文藝春秋

 確かにジャニーズWESTが2014年にデビューして以降、新グループのデビューは途絶えていた。ファンの間にも飢餓感があったからか、Jr.人気は高騰した。大人Jr.らのライブのチケットは高値で転売され、チケット入手も困難な状況だった。

「チケットは2桁万円で取引」“Jr.戦国時代”とは

「ライブ『お台場 踊り場 土日の遊び場』では、チケットの転売価格が際立って高かったのを覚えています。確か、Mr.KINGは10公演もあったのにチケットは12万円前後、Love-tune、Prince、SixTONESの3グループは10万円前後、Snow Manが7万円前後、Travis Japanが5万円前後くらいだったと思います。キャパの問題もあったと思いますが、それくらい熱狂的なファンが多かったんです。“Jr.戦国時代”ですよ」(前出・ジャニーズファン)

ロケ撮影を見学するファンに笑顔で手を振る平野 ©文藝春秋

 そこで “一抜け”したのがKing & Princeだった。ジャニー氏に直談判し、Mr.KING、Princeが合流して、2018年1月17日にデビューが発表された。

 隣で悪戦苦闘していたライバルのデビュー。他の大人Jr.らの胸中はさまざまだったようだ。元ジャニーズJr.が明かす。

「実はこの時期、ほとんどのJr.に対して『デビューは難しい』と事務所から伝えられていたんです。Snow Manはジャニーさんから直接『ユーたちは売れない』と言われていたし、Love-tuneも滝沢くんから『このメンバーでのデビューは難しい』と言われていました。

 そんな中でのキンプリのデビューですから、複雑でしたよ。『自分達もデビューできるかも』と意気込む奴もいたし、あからさまに焦る奴もいた。でもデビューは“大人たち”が決めることなので、自分たちには特にできることはないんですよね。だからまずは目の前にあることを淡々とこなしていくJr.が多かったです」

 ほかの元ジャニーズJr.は「人気も実力ももちろん大切ですが、事務所内で『誰が推してくれるか』が本当に重要なんです」と続ける。