11月8日、平野紫耀(25)はドラマのロケ撮影で浅草の街中にいた。撮影の合間にはスタッフらと笑顔で会話し、King & Prince脱退発表後でも変わらず仕事に臨んでいるようにみえた。

 この日は安土桃山時代以来、442年ぶりに、月が遠く離れた天王星を隠す天王星食と皆既月食が同時に発生した。撮影のカットが入ると、平野は上を向いてスマホを掲げた。月を見つめながら、何を思っていたのだろうか――。

月にスマホを向ける平野 ©文藝春秋

 11月4日、King & Princeの平野、神宮寺勇太(25)、岸優太(27)が、来年5月22日でグループを脱退することを発表した。人気グループの突然の瓦解に、ファンらはいまだに戸惑っている。

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 思えばKing & Princeのメンバーの人気は、Jr.時代から抜群だった。

ダントツ人気の “しょうれん”の凄さ

「当時、平野紫耀、永瀬廉(23)、高橋海人(23)の3人から成るMr.KINGはJr.内ユニットの中でもダントツの人気でした。特にすごいなと感じたのが、9組のJr.内ユニットが出演した2017年10月から12月に行われたジャニーズJr.湾岸ライブ『お台場 踊り場 土日の遊び場』です。

 ライブではJr.内ユニット9組がそれぞれ2日で5公演行ったのですが、Mr.KING、HiHi B少年だけは4日で10公演。HiHi B少年は2組が合同でライブをしたので日程が増えるのは当然ですが、Mr.KINGの公演数が増えたのは『人気だから』という理由だけ。彼らは当時から抜きんでていました」(ジャニーズ事務所関係者)

King & Princeのデビューシングル「シンデレラガール」

 Mr.KINGの中でも“しょうれん”とファンから呼ばれる平野と永瀬の2人のペアが人気を誇っていた。

「当時のメンバーカラーは平野くんが青、永瀬くん赤でしたが、Mr.KINGのライブはほとんど青、赤の2色で埋め尽くされていました。もちろん高橋くんも当時のJr.のなかではトップクラスの人気でしたよ。ただ、 “しょうれん”の人気が凄まじかった」(ジャニーズファン)

 しかし、彼らはなかなかデビューできないでいた。この時代、Mr.KINGのようにデビューができずに不安を抱えていたユニットはほかにもあった。Love-tune、SixTONES、Prince、SnowManなど“大人Jr.”たちだ。