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トヨタだけでなく日本を代表するような一台

 第1位:トヨタ 2000GT

左は前期型で右は後期型。前田さんは「生産台数が300台弱しかないなか、前期後期を揃って見られるのは珍しいと思います。前期後期の微妙な差も楽しんでもらえたら」と語る

 今の感覚からすると、「たかだか2000cc、150馬力か……」と感じられる方もいらっしゃるかもしれませんが、当時の車でこのデザイン・技術でいったら、他の車とは一線を画していました。同時期の2代目クラウンが約105万円の最高級車だったんですが、それから11年経っているとはいえ、2000GTは2倍超の約238万円で販売されていたほどですからね。

 

 この車は車検も取っている状態でして、機関の状態を保つために、月に1度くらいの頻度で走行見学撮影会を行っているんですが、やっぱりすごい人が集まりますよ。本当に2000GTは別格の存在ですね。「エンジン音が聞きたい」「走っているところを見てみたい」という需要が高いことは間違いありません。

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日本車で初めてリトラクタブル・ヘッドライトを搭載したのが2000GTだった

 当時の技術の粋を集めた車ですから、「トヨタを代表する車」というよりは「日本を代表する車」といった方が適切かもしれませんね。

写真=深野未季/文藝春秋

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