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東京五輪組織委の「ヤバい回答」
先週、朝日新聞が東京五輪の組織委員会の理事だった43人に実施したアンケート結果を公開した(16人が回答)。
バレーボール元日本代表で国際オリンピック委員会(IOC)プログラム委員の荒木田裕子氏は「組織委の上層部で決定し、理事会でとやかく言ってはいけない空気があった」と答えている。あらためて上層部だけの威圧的な雰囲気だったことがわかるではないか。
高橋治之元理事が受託収賄罪に問われたのは、東京大会の理事が民間人ではなく「みなし公務員」と規定されていたからだったが、みなし公務員であることを「全く理解していなかった」という回答もあった。スポンサーの獲得や選定過程について理解していなかったと回答した理事も少なくない。なんだろう、このお飾り的な感じ。限られた人間だけで事が進んでいた様子が想像できる。
東京五輪組織委員会がいかにヤバいかと思えたのは次の回答だ。
「そこに元電通専務の高橋氏が理事の立場で介入すれば、必ず癒着が起きる」(東京都議の東村邦浩氏)
名作映画『フィールド・オブ・ドリームス』の「それを作れば、彼がやって来る」という啓示を思い出した。ダメでしょう、そんなフィールド作ったら。
ガハハおじさんはあちこちに…
東京五輪の組織委員会も一部の人たちだけが利益をシェアしているガハハ空間だったのだろうか。そんなおじさんたちが暗躍する場所だったことは間違いない。アスリートを食い物にするのはもうやめてほしい。
というわけで身内や仲間に囲まれ閉鎖された空間で、ギョッとすることも酷いこともガハハとやり過ごし、力を見せつけるおじさんがまだまだあちこちにいます。