文春オンライン

 NHKでは昨年末、同じくBS1で放送された番組『河瀨直美が見つめた東京五輪』で、字幕捏造問題が起きたばかりだ。

 同番組は、映画監督・河瀬直美氏が東京五輪の記録映画を撮る過程に密着したドキュメンタリーだ。反五輪デモに参加した男性が〈お金をもらって動員されていると打ち明けた〉との衝撃的な字幕が出たが、NHKは後に「誤り」と認めた。BPO(放送倫理・番組向上機構)は今年9月に「重大な放送倫理違反があった」と意見書で結論付けた。委員は「半ば捏造的」とまで批判している。

虚偽字幕騒動に巻き込まれた河瀬氏 ©共同通信社

「今回の『スポヂカラ!』も似た部分がある。単なる固有名詞の間違いなら公表しないことも有り得ますが、今回は公表・訂正とともに調査すべき事案です。社内でも上層部に報告していない。河瀬氏の番組での世間の追及が厳しかったので、批判を恐れて公表せず、隠蔽しようとしている」(前出・関係者)

「再放送用に直したりすることはある」

 11月13日、NHKの制作統括・山鹿則佳氏に理由を聞いた。

――なぜ内々に修正を?

「この番組だけじゃなく、再放送用に直したりすることはある。スポーツですから最新の動きにアップデートすることはよくあります」

――今回は料理店の件です。

「広報を通してください」

 11月14日午前、NHKに質問状を送ると、15日午前11時に「料理人」を「店長」としてしまったなど、事実関係の誤りを認める回答を送って来た。

 ただ実はNHKは小誌への回答直前に番組公式HPで訂正の「お知らせ」をアップ。その上で、隠蔽については「そのような事実はありません」と答えたのだった。

小誌の回答直前にアップされた「お知らせ」

 何度もA氏を取材しながら、大前提となる事実の“誤認”に、誰も本当に気付かなかったのか。事実と食い違う内容が放送された背景、A氏への直撃、制作会社プロデューサーの弁明など、11月16日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および11月17日(木)発売の「週刊文春」で詳報している。

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