文春オンライン
「65歳のときに、納骨の場所も決めちゃった」90歳おばあちゃんツイッタラーが語る、老後ひとり暮らしの“備え”とは

「65歳のときに、納骨の場所も決めちゃった」90歳おばあちゃんツイッタラーが語る、老後ひとり暮らしの“備え”とは

90歳ツイッタラー・大崎博子さんインタビュー #2

2022/12/02
note

――自分で考え、行動に移す……徹底しているのがすごい。

大崎 私は一人暮らしですし、自分のことは自分でやらないと、誰もやってくれません。それに1回準備しちゃえば、それでおしまいですから。だったら、元気なときにやっておかないと。

 遺影だって、12年くらい前に撮影しました。十分おばあさんなんだから、10年前に撮影したものでも大丈夫でしょって(笑)。今、私のTwitterのアイコンになっているのは、そのとき撮影した予備の写真なんです。

ADVERTISEMENT

大崎さんは30年程前にクリスチャンになった。「65歳のときに、納骨の場所も決めちゃった」 ©文藝春秋

心豊かに年金生活を送るコツ

――物を捨てるといったことも、元気なうちにやっておいた方がいいわけですね。

大崎 そうそう。どれも愛着があるからなかなか捨てられないんだけど、娘が帰国するたびに、強制的に処分させられます(笑)。今は、部屋にはあまり物を置かないようにしています。ゴチャゴチャした部屋にお花を飾っていても、お花がゴミになっちゃいますしね。

――物がゴチャゴチャある部屋に花を飾ってもゴミになる……。

大崎 散らかった部屋に花を飾っても意味はないわね。花を飾っても、埋もれてしまうだけ。花を飾る前に、部屋をきれいにしましょうよ、と心がけています。

「ゴチャゴチャした部屋にお花を飾っていても、お花がゴミになっちゃう」と語る大崎さん ©文藝春秋

――金言です。ご著書のなかでは、お金のことにも触れられていました。年金で家計をやりくりするうえで「1000円以上の買い物をしたときだけメモをする」という考え方も独特だなと思いました。

大崎 細かく家計簿をつける必要はないのよ。それに今はクレジットカードやPayPayに記録が残るから便利ですよね。

――大崎さんは、毎日の晩酌が欠かせないと綴られています。休肝日はナシですか?

大崎 ない(笑)。私、お酒は薬だと思って飲んでいるから。といっても、ビール1缶とか、ワイン1杯とかくらい。薬だから休肝日なんていらないの。

関連記事