――自分で考え、行動に移す……徹底しているのがすごい。
大崎 私は一人暮らしですし、自分のことは自分でやらないと、誰もやってくれません。それに1回準備しちゃえば、それでおしまいですから。だったら、元気なときにやっておかないと。
遺影だって、12年くらい前に撮影しました。十分おばあさんなんだから、10年前に撮影したものでも大丈夫でしょって(笑)。今、私のTwitterのアイコンになっているのは、そのとき撮影した予備の写真なんです。
心豊かに年金生活を送るコツ
――物を捨てるといったことも、元気なうちにやっておいた方がいいわけですね。
大崎 そうそう。どれも愛着があるからなかなか捨てられないんだけど、娘が帰国するたびに、強制的に処分させられます(笑)。今は、部屋にはあまり物を置かないようにしています。ゴチャゴチャした部屋にお花を飾っていても、お花がゴミになっちゃいますしね。
――物がゴチャゴチャある部屋に花を飾ってもゴミになる……。
大崎 散らかった部屋に花を飾っても意味はないわね。花を飾っても、埋もれてしまうだけ。花を飾る前に、部屋をきれいにしましょうよ、と心がけています。
――金言です。ご著書のなかでは、お金のことにも触れられていました。年金で家計をやりくりするうえで「1000円以上の買い物をしたときだけメモをする」という考え方も独特だなと思いました。
大崎 細かく家計簿をつける必要はないのよ。それに今はクレジットカードやPayPayに記録が残るから便利ですよね。
――大崎さんは、毎日の晩酌が欠かせないと綴られています。休肝日はナシですか?
大崎 ない(笑)。私、お酒は薬だと思って飲んでいるから。といっても、ビール1缶とか、ワイン1杯とかくらい。薬だから休肝日なんていらないの。