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「あのゴールは岡崎のゴールだよ、と言われても素直に喜べなかった」悔しさの残るロシア大会を終え、カタールを目指した岡崎慎司の“苦難の日々”

岡崎慎司選手インタビュー #2

2022/11/27
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若い選手のなかには、「岡崎さん、大したことないな」と感じる人も……

――2017年夏に迎えた3シーズン目は、前期だけで6得点をマーク。優勝したシーズンの5得点を超える最高のスタートでしたね。

岡崎 2018年6月にはワールドカップロシア大会も控えていましたから、充実度は高かったです。

 

――しかし、同年秋の日本代表に招集されませんでしたね。

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岡崎 ショックというか、ハリルホジッチ監督が求める選手じゃないということだったんだろうと理解していました。ずっと現役の代表だったから、元日本代表として試合を見るのは不思議な気分だったし、より代表に入りたいという気持ちが刺激されたのも事実だし。ただ、代表のためにサッカーをやっているという感覚は薄かった。クラブでの活躍の先に代表が繋がっているというふうに思っていたので。だったらレスターで証明するしかないと腹をくくれた一面があったと思います。

――そして、2018年2月の練習中に負傷してしまう。

岡崎 足首を痛めていたので、練習中は無理をしないと考えていたんですが、目の前に上がったクロスボールに対して、「決められる!」と反応したときにゴールキーパーと交錯して、膝を負傷してしまったんです。感覚的にプレーした結果でした。

――その後、長くリハビリは続き、一度試合復帰したものの再発。そして、日本代表では監督が交代しました。代表メンバー入りを果たしたものの、ロシア大会直前のテストマッチで再び負傷してしまう。

岡崎 ロシア大会に向けてコンディションも良くなっていくというふうに僕も西野(朗)監督も考えていました。でも、また痛めてしまって。100%じゃなければ、大会に行くわけにはいかないという気持ちもあったし、代えてくれてもかまわないと監督とも話しました。それでも、「岡崎で行く」という判断だったんだと思います。

 

――ワールドカップロシア大会初戦のコロンビア戦は85分から出場し、チームも2-1で勝利しました。

岡崎 試合の翌日に、U-19日本代表とのゲーム形式の練習があったんですが、思うようなプレーができなかった。若い選手のなかには、「岡崎さん、大したことないな」と感じる人もいたと思います。それくらい何もできなかったから。

――第2戦目のセネガル戦では、75分から出場。岡崎選手が前線で身体を張ったからこそ、78分の本田選手の同点ゴールが生まれたと言っても過言じゃない仕事をしましたね。

岡崎 「圭佑のゴールは、岡崎のゴールだよ」と言ってくれる人もいましたが、素直には喜ぶことはできませんでしたね。