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《衝撃の小説家デビュー》バイク川崎バイク(42)はなぜ一発屋で終わらなかったのか「大物作家吉本ばななを“ばな姉”と…」「初代編集者はインディアンス田渕」

2022/12/16

genre : エンタメ, 芸能

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吉本ばななを「ばな姉」と呼ぶBKBの正体

――しかも、驚いたのが単行本の帯を吉本ばななさんが書いていらっしゃるという……。元からお知り合いだったんですか?

BKB そうです。ばな姉は……。

――え、ばな姉……?

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BKB あ、すみません、そう呼ばせていただいていて(笑)。2018年くらいに、女ゆきえっていう後輩の芸人と「ルミネtheよしもと」の単独ライブに観に来てくれたのが最初ですね。ばななさん、尼神インターの渚とかとも仲いいですし、女性芸人たちとは何回もご飯に行ってるみたいです。で、毎年ばななさんとばななさんの友達、ゆきえと4人くらいで、単独ライブを観に来るんですよ。その終わりで挨拶に来てくれたときに、連絡先を交換したんやと思います。

©文藝春秋

 最初はBKBっていうネタが好きで観に来てくれてたんでしょうけど、そこから毎年観ることでひとりコントも面白いって思ってくれるようになって。今年も観に来てくれたんですけど、「今まででいちばんよかったね。コントと芝居の間くらいの、ちょうどいいネタの感覚を掴んできたんじゃない?」みたいなことを言ってくれました。

「ショートショートの感想はさすがに聞けない」

――その関係から帯へのコメントをお願いしたと。

BKB そうです。書籍の帯をどうしましょうっていう話になった時、芸人が芸人の本を褒めるのは――もちろん悪くはないんですけど、どうなんやろうっていう気持ちがあったので、小説家かミュージシャンにお願いできたらええなと考えて。それで「あ、そういえば、吉本ばななさんと知り合いですわ」というところから、編集担当の方がコンタクトを取ってくださったんです。

©文藝春秋

 帯を書いていただいたあと、ばななさんが出版おめでとうご飯会みたいなものを少人数で開いてくれました。いまでもたまに「BKBのTシャツ買ったよ」とか連絡くれたり。ばななさん、すごくフランクな方なんですよ。

――ちなみに、ショートショートの感想は聞かれたんですか?

BKB いやぁ、さすがに聞けないですよ、それは。レベルが違いすぎますからね(笑)。ただ、わかりやすく書けてるくらいのことは評価いただけたのかもしれないですね。「本を出せて本当によかったね」とは言ってもらいました。

撮影/平松市聖

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。

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