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「女の子の写真だけ見て、お願い!」
歌舞伎町のウザい客引きは居酒屋やホストだけではない。新宿でよく飲む岡村慶一郎さん(仮名、43歳)は、外国人キャッチに絡まれた経験をこう話す。
「彼らは『ヘイ! アニキ、久しぶり!』とか言って、まずなれなれしくハイタッチを求めてくる。ここでうっかり応じてしまうと、手をガッチリ握られ、肩まで組まれて逃げられなくなります。
いや、あなたとは初対面ですよと言っても『前にもしゃべったことあるよ~』とごまかすんです。そして、手をガッチリ握ったまま『おっぱい触れる店あるよ』『マジ、デカパイだから』と、流暢な日本語で下ネタを交えながらしつこく誘ってくる」
もちろん、誘いに応じて店に行ったりしたら大変なことになる。やはり外国人キャッチにつきまとわれた経験をもつ須藤裕一さん(仮名、33歳)がそのヤバい体験をこう語る。
「『女の子の写真だけ見て、お願い!』と言うんで、見るだけならと思ってOKしたんですよ。そうしたら、『この子いいでしょ! アニキ、運がいいよ。今日この子いるよ』と、強引に音楽が鳴り響くクラブまで連れて行かれました。
店内に入るとボックス席に案内され、外国人の女の子2人に両サイドから挟まれるかたちになったんですが、2人とも写真の子と全然違う。しかも、『1杯だけ』の約束だったのに、女の子たちが『いただきまーす』とお酒をガンガン飲み始めて……。
その後はまったく記憶がないんですよ。ハッと気がついたらなぜか歌舞伎町の路地裏で寝ていて、財布の中身がスッカラカンになっていました。不幸中の幸いで、クレジットカードだけは無事でしたけど」