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腕を絡ませて逃げられなくするエステ嬢

 それに負けないくらいのしつこさなのが、新橋や上野によくいるアジアンエステの客引きだという。上野広小路で被害に遭った伊藤浩二さん(仮名、41歳)が証言する。

「コロナ禍の少人数飲み会の帰り、外国人女性に『お兄さん、格好いいね。マッサージどう?』って声をかけられたんですね。いつもなら無視するんですが、お酒が入っていたので、つい立ち話に応じてしまって。

 すると、どこからともなく女性がもう1人現れ、左右から腕を組んで逃げられなくするんです。しかも『3000円だけでいいよ。スッキリしていかない?』と股間を触ってくる。あまりにしつこいし、酔っていたので、結局誘いに応じてしまいました」

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 こうしたエステの客引きに引っかかると“タケノコ剥ぎボッタクリ”の被害に遭うのが定番だ。伊藤さんが話を続ける。

「最初は肩や腰を普通にマッサージしてくれました。といってもマッサージとは呼べないレベルですけど。でも、しばらくすると、呼んでもいないのにもう1人の女性が部屋に入ってきて、1人が上半身を押さえつけ、もう1人が股間をサワサワしてくる。

 そして、『ここ、どうする? 気持ちよくするよ』とプラス1万円の追加料金を要求してきたんです。さらに、服を脱げばいくらでと、どんどん追加料金をふっかけてきた。あのとき路上で立ち話さえしなければ……とメチャクチャ後悔しました」

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 そもそも、路上での客引き行為は各自治体が迷惑防止条例で禁止し、風営法でも違反行為とされている。忘年会シーズンに突入し、コロナ禍であっても繁華街が賑わい始めるだけに、しつこくつきまとう客引きだけはやめてほしいものだ。