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この疑問の答えを探すためにここ数年の新聞記事やスクラップをあらためて読み直してみた。
すると2018年8月2日の毎日新聞に『杉田氏寄稿 安倍さんなぜ語らぬ 擁立時には絶賛?』とあった。
当時は杉田氏が『新潮45』への寄稿で性的少数者を「生産性がない」とあからさまに否定した問題の渦中であり、この記事では杉田氏の経歴を振り返っている。
《杉田氏は昨年10月の衆院選で日本のこころから自民党にくら替えし、比例中国ブロックの単独1位で立候補した。》(同前)
「安倍さんがすばらしいと言った人材」
読みどころは次。
《実はこの経緯について、ジャーナリストの桜井よしこ氏が昨年9月、ネット上の番組の対談で「安倍さんが『杉田さんはすばらしい』と言うので萩生田さん(光一党幹事長代行)が一生懸命にお誘いした」と語った。》(同前)
安倍さんがすばらしいと言った人材……。安倍晋三氏は自民党のトップとして杉田氏の主張や議員としての資質をどう考えていたのか。また、桜井氏の話は事実か。
《毎日新聞は安倍氏の事務所に取材を申し込んだが、「この種の問題についての回答は控える」と断られた。念のため桜井氏にも取材を申し込んだが「夏風邪で体調不良。また、時間が取れない」と断りの電子メールが寄せられた。》(同前)
あれから4年経って桜井よしこ先生の夏風邪も治っているはずだろうから毎日新聞はもう一度質問してみたらどうだろう。杉田氏を評価するのかしないのか。