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「舞ちゃんが急にドジでバカな子に…」朝ドラ『舞いあがれ!』で酷評された“魔の第8週”の原因になった“クセ強演出家”とは《担当作品はトラブル頻発》

「舞ちゃんが急にドジでバカな子に…」朝ドラ『舞いあがれ!』で酷評された“魔の第8週”の原因になった“クセ強演出家”とは《担当作品はトラブル頻発》

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「もはやとばっちり」湧き上がる“ジャニーズ戦犯説”

「航空学校編から『silent』(フジテレビ系)で好演が光るSnowMan目黒蓮(25)が登場しました。すると、《ジャニーズが出てくると一気につまらなくなる》《頼むからジャニーズはもう朝ドラに出さないでくれ》など、SNSでバッシングする声が多数あがった。

 確かにジャニーズ事務所は所属タレントが出演する作品の脚本のチェックや演出にはかなりうるさい。ただ、絶賛されていた第7週までにも、ヒロインの兄・悠人役で関ジャニ∞・横山裕が出演していました。ですから『ジャニーズのせい』というのはかなり的外れな指摘でしょうね」(スポーツ紙芸能担当記者)

“戦犯”扱いされてしまった目黒蓮(『舞いあがれ!』より)

 確かにSNSでも大勢なのは“ジャニーズ戦犯説”よりも“脚本家交代”が原因だと見る向きだ。スポーツ紙芸能担当記者がこう続ける。

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「もとより脚本担当は『心の傷を癒すということ』を手掛けた桑原亮子と、朝ドラ『エール』などを手掛けた嶋田うれ葉、佃良太とのチーム制として発表されていました。しかし第8週の『航空学校編』に入ったところで、脚本がメインライターの桑原から嶋田に交代したのです」

「ベタな演出はベテラン演出家X氏の好み」

「デイリー新潮」(11月30日配信)も、「『舞いあがれ!』 脚本家交代で吉本新喜劇化 業界からも辛辣な声」と題して、脚本家交代が“魔の第8週”の原因なのではないかと報じている。しかし、NHK関係者によると、別の原因があるようなのだ。

「画面を6分割にしたりコーヒーをぶちまけたりするドタバタ劇的な “ベタ”な演出は第8週の演出担当であるX氏の好みによるものだと聞いています。Xさんは脚本家が交代してから自分の考えを主張することが増えました。脚本にもかなり口を出すため、現場は混乱しています」

ベタな演出が際立った“魔の第8週”(『舞いあがれ!』より)

 X氏はNHK大阪放送局で約30年にわたってドラマ制作に携わっているベテラン演出家だ。『舞いあがれ!』では2番手の演出家として名を連ねている。同作品では評判の良かった第2週「ばらもん凧、あがれ!」の演出を担当。そのため、SNSでは彼を擁護する声が多い。

《演出のXさんは2週目も担当されているから、テイストを変えたのは意図的なものだと思う》

《Xさんはスカーレット、マッサン、芋たこなんきんなどを手掛けた方だから間違いないはず》

 しかし、長年NHK大阪放送局にかかわった製作スタッフはこう明かす。