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「脱会されただけでも困るのに、仕事が増えてしまいました」と、園田さんはため息をつく。自治会長と元4班の攻防戦は、今後も続きそうだ。

午前5時にゴミを出したら「明け方に出すな!」

 世界に比べてルールが複雑な日本のゴミ出し。加えて、ルールに厳しい住民がいる地域で、ゴミ出しルールを逸脱するとトラブルを招くきっかけにもなる。

「実家の父は、ゴミの分別を間違えると『違う!』と怒りだすゴミ大臣。地元の分別が細かすぎるのもイラッとするが、それを徹底して守っている父も面倒に思う」(30代・女性)

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「ゴミ集積所の近くに住んでいる家の主人が、ゴミ出しルールに非常に厳しい。常に見張っているのか、気になることがあればすぐに飛んでくる。あるときは、私が資源ゴミの日に缶を捨てに行くと、ご主人が家から出てきて『今日は資源ゴミじゃないですよ!』と注意してきた。自宅に戻って日程を確認すると、やはり資源ゴミの日だったので、再度赴き、その旨を伝えると『本当だ』と言って不服そうな顔で帰っていった。我が家では彼のことをゴミ奉行と呼んでいる」(60代・男性)

「ゴミ奉行」や「ゴミ大臣」など、なぜかあだ名をつけられがちな、ゴミ出しルールに厳しい住民たち。都内のマンションでひとり暮らしをしている三井俊樹さん(仮名)は、過去に「ゴミ出し警察」と激しい戦いを繰り広げたという。

「僕が以前住んでいた地域では、マンションの隣で床屋を営むおじさんと、近所に住んでいるおばさんのふたりが『ゴミ出し警察』でした。たとえば、同じマンションに住むゴミ捨てルールを知らない外国人留学生が、粗大ゴミを普通のゴミと同じように捨てると、マンションの住民ではないのに大家に文句を言いに行くなど、相当アクティブな人たちでしたね。

 僕の場合は、ゴミ出しの時間について床屋のおじさんに怒られたのが、ファーストコンタクト。夜中の12時頃にゴミを出したら『ちゃんと朝に出せ』と直接言われ、次は午前5時に出したら『明け方に出すな、朝に出せ!』と注意されたんです」