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「えっ? パチンコ屋に十字架?」静岡県の国道沿いにポツンと佇むナゾの“居抜き教会”に潜入してみた

「えっ? パチンコ屋に十字架?」静岡県の国道沿いにポツンと佇むナゾの“居抜き教会”に潜入してみた

2022/12/30

genre : ライフ, 社会

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届いたメッセージに書いてあったのは……

 勝手にSNSで発信したため怒られるのかと思い、恐る恐るメッセージを開くと、意外なことが書かれていた。

「反響があって嬉しい限りです。よければ内装も見に来て下さい!」

 このようなメッセージをいただき、行かないわけがない。ということで、早速、内装を見に現地へと向かった。

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 国道1号を走っていると、見覚えのある建物が見えてきた。田んぼの中に、派手な建物。やはり、どう見てもパチンコホールだ。

 

 この日は、礼拝があると聞いていたため、お邪魔にならないようにそーっと近づく。しかし、教会の内部からは、ドラムの派手な音楽が聞こえてきた。

 疑問ばかりが浮かんでくるが、とりあえず中に入る。玄関を一歩入ると、高い天井が鏡張りになっており、まさにパチンコホールという構造だった。

 
 

 案内されて奥に進むと、バンドの演奏が行われていた。ギター、ベース、キーボード、そしてボーカルの女性が歌っている。聴衆も総立ちで盛り上がっていた。

 

 教会で礼拝が行われると聞いてやって来たが、何かの間違いだったのだろうか。自分の記憶が不安になってきたところ、演奏は終盤に差し掛かり、歌詞の最後が「アーメン」で締めくくられた。

説教する榊山使音牧師

 数曲の演奏が終わると、聖書を解説する説教が始まった。牧師さんはTシャツ姿のラフな格好で、従来の教会のイメージとは大きく異なる。説教の後は再びバンドの演奏が始まり、礼拝は終わった。

 実はここを訪れるにあたり、パチンコライターの栄華さんも同行していた。最初に教会関係者の方からメッセージをいただいた際、発信者を私ではなく栄華さんだと思われていたのだ。というのも、栄華さんは私よりも2年も前にこの教会のことを発信されており、そのツイートを見つけたのだという。

 栄華さんとは、分野は違うがニッチな趣味の仲間として以前から交流があり、一緒に教会へお邪魔する流れになったのだった。

 礼拝後、二人で様々な疑問を榊山使音牧師に聞いた。