夕暮れ時の国道1号を走っていると、100メートルほど離れた場所にパチンコホールらしき建物が見えた。ふと目をやると、建物の上部に十字架が光っているようだ。

「えっ? パチンコ屋に十字架?」

 どうしても気になった私は、気がつくとUターンしていた。派手な外観と玄関にガラスを多用した建物。造りはどう見てもパチンコホールなのだが、屋根には十字架が光り輝いている。

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初回訪問

「いったい、ここは何なんだ?」

 ここまで来ても、教会であると確信することはできなかったのだが、建物をよく見ると“CHURCH”の文字があった。どうやら、本当に教会のようだ。

パチンコ居抜き教会との遭遇

 まさか、廃業したパチンコホールの建物をそのまま教会に転用したのだろうか。

 たしかに、パチンコホールは以前から入れ替わりがあり、ドライブ中に居抜きの物件を見かけることも少なくない。特に近年は、コロナ禍の初期に必要以上に悪者にされたこともあり、廃業したり転用された物件を見かけることが増えた。

青森県にあった月極駐車場などに転用されたパチンコ店

 廃棄物の処理施設や月極駐車場、喫茶店やフィリピンパブなどの飲食店として第二の人生を送っているパチンコホールを実際に見かけたことがある。

 しかし、教会に転用しているケースは見たことも聞いたこともない。そもそも、キリスト教はギャンブルをよくないこととしており、パチンコホールを教会に転用するなんて、そんなことがあるとは考えもしなかった。それだけに、とても衝撃的な光景だった。

初回訪問

 様々な疑問が浮かんでくるが、教会は閉まっており人の気配がない。日暮れが迫っていたこともあって、詳細を確認できないまま家路についた。

 その後、衝撃的だったパチンコホール居抜きの教会のことをSNSで発信すると、多くの反響があった。

 すると、その教会の関係者の方から、メッセージが届いたのだ。