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入手した動画に収められていた暴行の瞬間

 その証言を裏付けるのが、小誌が入手した動画だ(「週刊文春 電子版」で公開)。そこには、「誠実」「和」「勤勉」という瓊浦の校訓が掲げられた体育館でバドミントンの練習をする2人の男子高校生が映っている。林監督はコートに歩を進めると、突然一方のAくんを激しく蹴り上げていた。前出の部関係者によれば、選手のフォームの確認のためにカメラがコート脇に設置されており、この映像はそこに収められていたもの。撮影時期は今年1月頃だという。

Aくんを蹴る林監督

 さらにこんな証言もある。

「監督は選手をⅰPadで殴ったり、首を掴んで何度も揺する。それでムチ打ちになった部員もいます。パイプ椅子が投げられることもある」(別の部関係者)

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 学校側に聞くと、生徒に聞き取りの上、概ねこう回答した。

「A選手に対し、おしり付近、または太もも付近を蹴ったことがあるのは事実です。A選手によると強い蹴りではなく、自分をしっかりさせるための指導であったという認識です」

「週刊文春」の取材直後、林監督は部活動の指導から外れ、校長は「処分などについては今後役員会に諮らねばならず、すぐに決まるものではない」と回答した。

 12月14日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」では、Aくんが蹴られている動画に加え、別の生徒が髪を掴まれ、頭を揺さぶられる動画も公開する。また電子版と12月15日(木)発売の「週刊文春」では、別の暴行の詳細なども含めて詳報する。

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