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目の前にはズタズタにされた“14歳少女の遺体”が…女性50人を拷問・強姦・殺害した「トラック運転手」の異常性欲

『トゥルークライム アメリカ殺人鬼ファイル』 #3

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走る拷問トラック

 人生のトラブルは続く。父親の死からおよそ3年後、今度はローズ自身が強盗事件に関与していた容疑で、海兵隊を除隊させられてしまう。

 その後はショップ店員や倉庫の管理人、レストランの厨房スタッフなど職を転々とし、最終的にたどり着いたのは長距離トラックのドライバーだった。

 また、そうした流浪の人生のなかで、ローズは結婚と離婚を3回繰り返している。しかし、彼が家族との幸せな時間を求めていたかというとそうではないようだ。ローズの目はディープな趣向の世界に向けられていた。

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 それは「BDSM(ビー・ディー・エスエム)」と呼ばれる世界で、人間の身体を拘束することで快感を得る「ボンデージ」、相手に対して絶対服従を求める「ディシプリン」、そして相手に苦痛を与え、与えられることで快楽を得る「SM」を表している。

 とりわけ3人目の妻との離婚原因は、このBDSMにあった。妻に対して四六時中ずっと暴言を吐き続け、肉体的、精神的に虐待を加えたことから、耐えかねた妻はローズのもとを去ったのだ。

 妻に逃げられ、次のBDSMの相手を探していたローズは、仕事の合間に出会うヒッチハイカーや、トラックドライバー専用の駐車場を根城にする娼婦を餌食にしようと思い立つ。

 あくまで公的な記録の上で言えば、その被害者第1号となったのは、1990年1月に失踪したパトリシア・キャンディス・ウォルシュと、彼女の夫ダグラス・ジスコウスキーだった。

 2人はロードサイドでヒッチハイクをしていたところ、ローズのトラックに拾われた。ところが、ローズのトラックの荷台は、手錠や鎖、ムチなどがディスプレイされた異様な空間。

 完全なる拷問部屋に胸騒ぎを覚えた2人は、どうにか途中で車を降りようと口実を探したが、名案が思いつく間もなく、まず夫のダグラスが殺害された。

 ローズは人目のつかない場所に遺体を捨て、妻のパトリシアを拷問部屋に繫ぎ、再び車を走らせた。彼女はこの状態で1週間にわたりローズから執拗な拷問を受け、レイプされ、そして殺され、捨てられたのだ。

 パトリシアを捨てたローズは、すぐにまた、好みのヒッチハイカーを拾い、拷問部屋につないで奴隷にしているが、この女性には一瞬の隙を突いて逃げられている。

 しかし、ローズは気にしない。この移動自由な拷問トラックがある限り、獲物はすぐに見つかるからだ。

 本職がトラックドライバーであるから、たいていのエリアには土地勘がある。つまり、ヒッチハイカーに出会いやすいスポットも、死体を捨てる人目につかない場所もローズは熟知していた。

 トラックを流せば獲物が見つかる。彼にとって、これほど愉快なドライブはないだろう。

 そんなある時、ローズのトラックに補捉されたのが、ボーイフレンドと家出を企ててヒッチハイクをしていた、14歳のレジーナ・ケイ・ウォルターズだった。

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