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「『普段の訓練は辛いけど、この大会に出たいから自衛隊続けています』という隊員もいるんですよ」

 各部門の表彰が終わった後には、陸海空の3人のチャンピオンによる「グランプリファイナル」を開催。磨き上げられた筋肉を3度ステージで披露した末に、海上自衛隊所属の立見北斗さん(24)が“自衛隊ナンバーワン肉体美”の称号を手にした。

総合グランプリに輝いた海上自衛隊の立見北斗さん Ⓒ文藝春秋/撮影・上田康太郎
陸海空の各部門を制した、今年一番プレミアムなボディを持った自衛官たち Ⓒ文藝春秋/撮影・上田康太郎

 現在、自衛隊埼玉県地方協力本部で広報官を務める立見さんは「他の海自の方々に失礼のないよう、一生懸命戦いました。優勝できてほっとしています」と安堵の表情。「普段は広報や隊員の募集活動に携わっています。国民の方々にとって窓口ともなる立場なので、第一印象を大切にしています。『自衛隊ってかっこいい』『頼りになりそう』と思ってもらえるように普段からトレーニングを頑張っています。平和であることが一番ですが、有事の際には自衛隊として国を守らなければいけません。そのためにも体作りは大切だと考えています。自慢の筋肉は大胸筋です」とはにかんだ。

 陸自出身で、OB部門で優勝した山田明さん(57)は「『お前元自衛官なのにそんなみっともない身体になったか』なんて言われたら恥ずかしいじゃないですか。カッコつけるために頑張ってますよ。やっぱ他の人の筋肉見ると刺激受けますね。これからもトレーニングに励みます」と意気込んでいた。

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「『普段の訓練は辛いけど、この大会に出たいから自衛隊続けています』という隊員もいるんですよ」と大会事務局の担当者は明かす。「自衛隊の職責は重く、日々の訓練も非常に厳しいため離隊する人も少なくありません。この大会がモチベーションとなって職務に励み、それが日本の平和維持に繋がっているのならば幸いです」

 “日本を取り巻く安全保障環境の悪化”で、昨今は防衛費増額の機運も高まっている。自衛官の士気の高さは、心強い。 

この筋肉が日本を守っている Ⓒ文藝春秋/撮影・上田康太郎

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