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動機は“母の手作りカレー” 実母を自殺に追い込んだ男に判決 子供の頃からの悲しい執着 【石川発】

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そして事件のあった8月16日。前の日に記憶がなくなるほど酒を飲んだと言う男は、午前6時頃に起床。台所へ向かうとそこにあるはずのものが無いことに気づいた。

 

それは、母親が作ったカレー。

男は寝ている母親を起こし、なぜカレーがなくなっているのかを尋ねたと言う。それに対する母親の答えが男を激高させ、悲惨な事件へと発展するのだ。

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母親:
隣の人におすそ分けした。

 

被告の男:
なんで勝手にやるんや!生き方を正せ!土下座しろ!

 

母親に怒りをぶつける男。母親はカレーを、隣人にあげてしまったことを謝ったが、それでも男の怒りは収まらなかった。男は拳で母親の顔を殴り、背中や尻を蹴りつけるなど母親に暴行を加えたと言う。そして、男は怒りに任せ、母親のために買ったステーキ肉を流し台へ捨てようと台所へ向かい、手にしたのが包丁だった。

 

ベッドに倒れこんでいた母親に対し、男はその横にあるテーブルの上に包丁を置いて、次のように言い放った…

被告の男:
はよ死ねや

 

この後、自分の部屋へ戻った男は、もう一度酒を飲み、意識を失うように眠りについたと言う。

午前9時頃。目を覚ました男は、母親の様子を見に寝室へと向かった。しかし、そこに母親の姿は無かった。

被告の男:
まさか

男の自宅

男は納屋へと向かうと、そこにあったのは、ロープで首を吊った母親の姿だった。「まさか」と思った理由については男は…

被告の男:
7年前に父親も納屋で首を吊って自殺していたのでそう思った。

 

と証言している。

 

その後、男は弟に母親が亡くなったと連絡したが、弟は、兄が酒に酔っていたため本当だとは思わなかったという。その後、会社の上司にも…

被告の男:
お母さん死んだんや、俺が殺したみたいなもんや。死ねって言ったらほんとに死んだ。

と連絡したと言う。その電話を受けた上司が警察に通報し事件が発覚。

男は取調段階での検察の質問に対し、こう答えていたと言う。

被告の男:
子どものころ楽しみだったのは土曜日に食べる母親のカレー。父と母は必ず毎週日曜日はパチンコへ行き、自分は、お腹を空かせてその帰りを待っていた。パチンコから帰って来ても充実した食事は作ってもらえず、仕事終わりにも料理を作ってくれないことが多かった。母親に対して良い思い出はあるが悪い思い出の方が多い。そんな中でも、母親のカレーを食べながらテレビを見るのが楽しかった。母親の作るカレーが一番好きだ

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