タレント・女優の飯島愛さんが2008年12月17日に36歳で亡くなって早14年になる。

 去る12月16日放送の『金スマ』ことTBS系『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(2001年~)のエンディングでありし日の飯島さんの映像が流れ、大きな反響を呼んだ。

 どちらかというと幼少期の思い出の方に強い郷愁を覚える筆者も、テレビから流れる飯島愛さんの名前と映像にはとても懐かしさを感じた。記者として現場にいた自分にとっても、やはり飯島愛さんの存在はかなり大きかったのだな、と改めて実感したのだ。

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 番組の演出も心にくく、以前(2016年)、飯島さんを追悼した際に流した「今年もあと2週間、『金スマ』にとってこの時期は特別な意味があります」等の過去ナレーションを使い、昨年亡くなった名声優・ナレーターの八奈見乗児さんも同時に偲ぶ趣向になっていた。

 その際、「飯島愛さんが旅立ってからもう14年、金スマのみんなは元気です……と、言いたいところですが、中居君はちょっとお休み中です」という新録ナレーションが続き、病気療養中の中居さんへの配慮も見せ、なんともグッと来るものがあった。

飯島愛さん(2001年撮影)©時事通信社

衝撃が走った飯島さんの訃報

 飯島愛さんは2007年3月、芸能界を引退、所属事務所も退所して“一般人”となった。その後もブログ等のSNS発信は続けていたものの、翌年のクリスマスイブに自宅マンションで遺体で発見された。死因は肺炎だった。

 芸能界にも市井にもその死は衝撃をもって迎えられ、『ウチくる!?』(’99~2018年)で共演し、プライベートでも仲良しだった中山秀征さんは飯島さんのお別れの会代表を務めるにあたり、

「新しい仕事をするために、ずいぶん体を酷使して頑張っていたんだね。何もしてあげられなくてごめんね。気付いてあげられなかったことを悔やみます。夢を目の前に辛かったでしょう、痛かったでしょう。でも良く頑張った。3月1日、皆さんでしっかりと送ってあげましょう。みんなから愛された愛ちゃんの功績を僕は語っていこうと思います」

 と、コメントを発表。先の中居さんは「何もしてあげることができなかった。お酒でもゆっくり飲んで話してみたかった。後悔してます」と、涙ながらに飯島さんの死を悼んだ。

伝説のセクシー系番組『ギルガメッシュないと』で大ブレイクした‘90年代

渋谷ドクターシーカンスでの飯島さん(1992年6月)

 飯島さんは1972年10月31日生まれ、東京都江東区出身。映画・ドラマ化もされた自著『プラトニック・セックス』(2000年)にも書かれている通り、厳格な両親への反発心も手伝ってAV(アダルト・ビデオ)女優として芸能界デビュー。だが、天性のタレント性からたちどころにテレビ番組をはじめマスコミから引く手あまたになっていった。