筆者が初めて飯島さんを認識したのは、漫画専門店「まんがの森」のCM。『美少女戦士セーラームーン』(’92年)の主人公・月野うさぎの変身後の姿・セーラームーン調のコスプレをした飯島さんが「まんがらりんたら おもしろりん いっぱいありらんたら 来てみろりん」と、キュートに歌う姿はインパクト絶大で彼女の存在感を視聴者に焼き付けた。同時に今に至るジャパニメーション・サブカル文化の黎明期を象徴していたように思う。「まんがの森」も深く脳裏に刻まれたので、飯島さんのCM起用は大成功だったといえよう。
その後、テレビ東京系深夜で放送された伝説のセクシー系番組『ギルガメッシュないと』(’92年)に、細川ふみえさんの後を継いで2代目MCに就任。番組では惜しげもなくTバックを披露。“Tバックの女王”の異名を取り人気を博した。
「家では基本ノーパン。お仕事のときしか穿きません」
当時、テレビ誌の記者をしていた筆者も何回か取材に赴いたことがある。記者会見では“いつもTバックを穿いているんですか?”との問いに“ハイ毎日。寝るときも”と答えていた飯島さんだが、収録の合間にその話題が出ると“家では基本ノーパン。Tバックは喰い込んで痛いから、お仕事のときしか穿きません”と、後の『サンデージャポン』(2001年~)などでお見受けしたあのぶっちゃけキャラ調で語り、僭越ながら“ああこの人、トークもかなり面白いな”と思った記憶がある。
果たしてその感想は当たり、ほどなく『マジカル頭脳パワー!!』(’90~’99年)や『ウッチャンナンチャンの炎のチャレンジャー これができたら100万円!!』(’95~2000年)など地上波バラエティ番組のレギュラー、常連ゲストなど各方面で引っ張りだこに。