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こづかい万歳の妻 金額は相変わらずです。特に晩酌のつまみが豪華になるようなこともありません(笑)。ただ、心にゆとりはできましたね。講談社さんも作品をすごく推してくださって、ありがたい限りです。

突然「Twitterアカウント」を開設した理由とは?

――「吉本先生の奥さんが好き」といった反響をどのように受け止めていますか?

こづかい万歳の妻 どなたからでもありがたいお言葉ですが、女性や子育てしている方から「奥さんが好き」という感想をいただけるのは特にうれしいです。

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――「こづかい万歳の妻」としてTwitterアカウントを開設したのは、なぜでしょうか?

こづかい万歳の妻 作品を盛り上げるために、私にも何かできないかと考えたからです。結局、作品とは関係ないお酒のことばかりツイートしちゃってますけど(笑)。

――ご自身が漫画に登場することについて、どのように受け止めているのでしょうか?

こづかい万歳の妻 子どもたちに関する表現は慎重になりますが、私個人であれば別にどう描かれてもいいですね。ちょっとムカつくような内容だとしても、夫の目にはそう映ったんだろうし、作品がおもしろくなるなら、まぁいいかなと。顔バレに繋がるような絵柄でもないですし、私自身は一切NGなしです。

どう描かれてもNGを出すことはない ©文春オンライン

――エッセイ漫画家の妻の鑑ですね……! 奥さんが漫画に登場するとき、吉本先生に内容の確認をお願いされるものなんでしょうか?

こづかい万歳の妻 身内と言えど、確認はさせてくれます。ただ最近は少しゆるくなってきて、本人の中で「これでいいか」と納得のいくものができた場合、私にあれこれ聞かず、そのまま進めることもありますかね。

――吉本先生は下戸なので、奥さんのお酒まわりの描写は苦労されているのでは?

こづかい万歳の妻 確かにお酒の飲み方に関しては詳しく取材されました。その結果、日高屋の大ゴマは私の心象風景を見事に再現してくれていますし、サイゼリヤ回はかつて仲間たちとワイワイ飲んだ思い出がよみがえり、刷り出しを読んで思わず涙が出ました。

妻も唸った感動の1コマ ©吉本浩二/講談社

 身内を褒める形にはなりますが、さすがだなぁと感じます。自分の身近な経験が漫画になるのは、エッセイ漫画家の妻というポジションでしか味わえない役得ですね。