文春オンライン

「日高屋はフルメイクで行くところ」「ストロング系の水割りはコスパがいい」毎月7000円の小遣いでやりくりする“彼女の飲酒道”

こづかい万歳の妻インタビュー #2

note

 飲酒エッセイ界隈に期待の新星が現れた!? こづかい生活ドキュメンタリー漫画『定額制夫の「こづかい万歳」~月額2万千円の金欠ライフ~』で特に読者の人気を集める登場人物が、作者である吉本浩二の妻。通称“こづかい万歳の妻”だ。

 こづかい万歳の妻さんが毎月7000円のこづかいで工夫して晩酌を楽しむ様子は作中でもいきいきと描かれている。さらに日高屋への迸る愛や、“ストロングの水割り”という独特の飲み方が本人によるエッセイで明かされると、Twitter上で「奥さんの文才がすごい」「オリジナリティあふれる飲酒だ」と話題に。

 彼女はいかにして現在の飲酒スタイルにたどり着いたのか? その背景には、ママならではの事情があった。(全2回の2回目/前編を読む)

ADVERTISEMENT

とにかく酒が好きすぎるこづかい万歳の妻さん ©吉本浩二/講談社

◆◆◆

少しでも昨日より良い晩酌にしたい

――本日はお酒に関するインタビューということで、せっかくなので居酒屋で行うことにしました。ぜひ好きなだけ飲んでください!

こづかい万歳の妻 本当ですか? じゃあレモンサワーお願いします!

――はい、レモンサワー注文しておきます! 奥さんのエッセイがTwitterで公開されると、「とにかく日高屋では自由にやっている」や「『ストロングの水割り』は、私にとっては腹心の友なのだから」といった名フレーズが話題になりました。もともと文章を書くのがお好きだったのでしょうか?

こづかい万歳の妻 いえいえ。大学で文学部だった程度で、書くのが趣味だったとか、それに近い仕事をしていたとかは全然ないんですよ。

 もともとは『こづかい万歳』の担当編集さんに「日高屋での飲み方を詳しく教えてください」と頼まれて、私があのような感じの文章で回答したら、そのままの内容がTwitterに掲載されることになりました。あれだけの反響をいただけたのは、全く予想外の出来事でびっくりです。

――基本的にいつも宅飲みですか?