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ちゃんよた 自分で言うのも恥ずかしいですが、警察学校時代は勉強も運動もそれなりに成績優秀で、順調だったんですよ。でも現場は全然違いました。警察官って、人から感謝されることがほぼないんですよね。交通切符を切ったら罵声を浴びせられる。免許証を投げつけられる。本当に「税金泥棒」って言われるんですよ。私はやるべきことをしているだけなのに、全然知らない人から辛い言葉をぶつけられるのがしんどかったです。

 また同時に同期が亡くなってしまったこともあって、ますます心を病んでしまった。母親にも「そんな状態なら早く辞めたほうがいい」と言われて、次の仕事も何も決まっていないまま、とにかく退職しました。

 

AVもプロレスも「興味があることは、やってみる」

――それからAVデビューしたんですね。

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ちゃんよた はい。ちょっとだけ会社員として働いたりもしたんですが、やっぱり自分は体を動かすほうが向いていると感じて、パーソナルトレーナーになりました。ただしばらくしてコロナの流行が来て、何か将来につながりそうなことを新しく始められないかと考えるようになりました。

 そんな時にふと「いわゆる性産業で働く女性のためのトレーナーがいたらおもしろいんじゃないかな?」と考えたんです。特に身体づくりに意識的に向き合う彼女たちに最適なトレーニングを提供出来たらと思って、まず業界を知るため、自分がAVデビューすることを決めました。同じ高専生ということで昔から紗倉まなさんのファンだったし、AV業界への興味はずっとあったんですよ。

――業界を知るためとはいえ、思い切った決断ですよね。

ちゃんよた そうですよね。警察学校を辞めてからは特に「興味があることは、とりあえずやってみる」精神で生きてて。後先考えずに行動して、後悔することも多いですけどね(笑)。

――そこからプロレスラーになったのは、どのような経緯だったんでしょうか?

ちゃんよた 「P.P.P.TOKYO」代表の三富兜翔さん(旧リングネーム・三富政行)とたまたまジムが同じで、興行に誘われました。それまでプロレスに全く触れたことがなくて、ルールも何も知らなかったんですが、いざ初観戦してみたら、本当におもしろくて! 特に夏すみれ選手は、女性としてキレイだし、しかも強くてかっこいい。私もこうなりたいと思って、「P.P.P.TOKYO」からリングデビューすることが決まりました。

 

AVとプロレスの兼業はどうしているのか?

――また決断が早いですね。ところで、ずっと筋トレを続けている方でも、プロレスの練習は大変なものですか?

ちゃんよた プロレスの練習は、筋トレとは全然違いますね。リングロープがあんなに硬いなんて知らなくて、ロープワーク(ロープの反動を使った動きのこと)の練習だけでアザだらけになって、びっくりしました。お尻の半分が青タンになりました(笑)。

――AVの撮影との調整に苦労しませんか? 「3日後に撮影だから、アザができないようにしなきゃ」とか……。