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「瑛大に会いたいよ~泣泣って毎日思いますが」…猪苗代ボート裁判 8歳の息子を亡くし、自身も両脚を切断した母親の思い

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〈瑛大に会いたいよ~泣泣って毎日思いますが…〉

 ブログではスノーボードやサッカーを楽しむ姿、ソファで寝てしまった場面など、瑛大君の在りし日の写真を投稿。「鬼滅の刃」も大好きで、事故前には映画を観に行く約束をしていたという。それだけに〈あるキャラクターの真似をよくしていて、先日テレビで放送されたときにそのセリフのシーンが流れて、涙が出ました〉(9月25日)。

 昨年の大晦日。A子さんは想い出の品の整理に取り掛かったものの、〈まだ何も捨てることはできませんでした。パンツや靴下、1枚1枚すべて思い出の品です。さすがに瑛大の匂いは消えてしまいました。その時の気持ちで遺品は整理していこうと思います〉。

瑛大くん生前最後の写真(母のブログより)

 それでも、今年に入ると〈瑛大に会いたいよ~泣泣って毎日思いますが、笑っていたいです〉(2月6日)と記すなど、少しずつ前を向こうとしていた。

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 以降も月命日には欠かさず、ブログを更新してきたが、三回忌翌日の今年9月7日、A子さんはブログ更新に一旦区切りをつける。最後の投稿は周囲への感謝の言葉に加え、こう締め括られていた。

〈瑛大が「お母さんの笑った顔好きー」とよく言ってくれていたので、瑛大の好きだったお母さんであり続けたいと思います〉

 天国から瑛大君が見守っている。

「瑛大に会いたいよ~泣泣って毎日思いますが」…猪苗代ボート裁判 8歳の息子を亡くし、自身も両脚を切断した母親の思い

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