治療してもらえない「早期発見」がしんどかった
――なるほど。堀越さんのご病気は子宮頸がんの「ステージ1」「ステージ2」となる手前、「クラス3」ということですし、おそらくお医者さんには経過観察って言われたのではないでしょうか。そして、堀越さんの中ではそこがしっくりこなかった?
堀越 なんでわかるんですか。そうなんです、早期発見がしんどかったんです。早く見つかっても“100%がんになりました”とカルテに書かれなければ、治療はしてくれない。でも「来月はもっと数値が上がっているのかな」「翌月は数値が下がっているのかな」と、1年も2年も心配し続けなければいけないのが無理で……。
最終的に自分が納得する病院に出会って、そこで治療を始めました。毎日通う治療で、点滴のあとがいつも3~4個ありました。そこから寛解したのは、2019年です。
芸能活動も、若い人のケアもしていきたい
――その頃にはテレビでいくつかの番組に出演されていますね。その後の芸能活動はどういった感じなのでしょうか。
堀越 朗読劇「100万回生きたねこ」で朗読者として参加する予定だったんですが、それがコロナでダメになっちゃって。そこからずっとお休みですね。コロナ前まで稽古はずっと毎日していたんです。
――今後、芸能活動をやりたいという気持ちはあるんですか。
堀越 はい。以前みたいにバラエティー番組にも出たいですね。タガメとかも食べられますよ(笑)。
あと病気になっていろいろと勉強したことでAYA世代という言葉を知りました。Adolescent&Young Adult(思春期・若年成人)の略で、15歳から39歳の患者を指します。その世代はすごく子宮頸がんが多いのに、まだそこに対する啓蒙活動が足りていないんですね。そうした活動もできたらと考えています。
写真=杉山秀樹/文藝春秋
その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。