容疑者3人の関係性はどうだったか
服部の弁護士が言う。
「コロナで園児の検温をするなど、色々とやらないといけないことがあって、バタバタしていったという状況がありました。それで園児が遊具によじ登ろうとして、バインダーで頭を押さえつけてしまった。『今思えばバインダーを一旦置き、抱いて降ろすのが適切だった』と話しています」
園が公表した16の虐待行為の大半は小松と三浦によるもので、派遣職員の服部の立場は弱かったと見られている。3人の関係はどのようなものだったのか。
「先生同士のチームワークが熱い園で、正規職員だろうが派遣だろうが雇用形態に関係なく、チームで園児を見ていました。三浦先生については『自分の仕事量を100とすると120、130は働いていた』と話しています。チャキチャキしたタイプで、園児にも『ダメでしょ』と言ったりしていたそうです。ただ、『もしかしたら悪ふざけで(暴言を)言ったかもしれないが、少なくとも私は聞いたことがない』と。小松先生は三浦先生ほど個性的ではないみたいです」(同前)
「櫻井園長はトップクラスに尊敬できる先生」
服部はかつて、自らの子どももさくら保育園に通わせていた。
「実際に働いて、(保護者から)支持される理由がわかったそう。園長先生は管理をしっかりしていて、怒る時は怒るし、いけないものはいけないと言う。服部さんは他の保育園でも働いていましたが、『櫻井園長は中でもトップクラスに尊敬できる先生だった』と話しています」(同前)
その櫻井利彦園長は12月5日、犯人隠避の容疑で市から刑事告発されている。その翌6日、体調が急変して救急搬送され、現在(13日時点)も入院中だ。
「もともと血圧が高いのに煙草をやめなかった。それに加え今回の事件で精神的に参ってしまった。電話をしたら『久しぶりにゆっくり眠れたよ』と話していました」(櫻井氏の友人)
保育園は6日に再開したが、子どもたちの心のケアが何より望まれる。