「本人がいないのに楽屋が亀梨くんの香水の匂いに…(笑)」
大川 先輩たちが本当にかっこよくて、真似したくなるんですよ。ジュニアの子の服装を見たら、誰に憧れているのか一目瞭然。亀梨和也くんがいないのに、楽屋が亀梨くんの香水の匂いで溢れていたり……(笑)。髪型も真似したいんですが、染めるタイミングは結構難しくて。あまりに早いと、「チャラチャラしてるな!」と振付師さんに怒られてしまうので、最初はおとなしく茶色のメッシュくらいから始めて(笑)。きちんと実力が伴ってくると、そうしたことを注意されることはなくなりましたね。
――事務所から「これはダメ」と禁止されていたことなどはあるんでしょうか?
大川 よく聞かれるのですが、「恋愛禁止」と言われたこともないですし、何かを厳しく教育されたということもないんです。もちろん、常識的にやってはいけないことをしたらそれなりの処分はあります。でも先輩たちを見ていれば、どんな姿勢がアイドルとして相応しいのかということがわかってくる。
――大川さんは嵐のバックダンサーとして全国ツアーにも同行していたんですよね。
大川 退所前の3年間、一緒に全国を回らせていただきました。嵐さんはスーパースターなのに、皆さんとてもフランクで。これはティックトックでも書いたエピソードなのですが、(櫻井)翔くんが僕の誕生日に「いくつになるの?」と聞いてくれたので、僕が「20歳です。ありがとうございます!」と言ったら、「祝ってねーよ」と言いつつ、次の公演の時にシャンパンをプレゼントしてくれたことがあって。
嵐・二宮の凄み「次の瞬間には55000人の観客を沸かせた」
――かっこいいですね。
大川 あと今でも覚えているのは二宮(和也)くんとのエピソードです。コンサートの舞台裏の出捌け口のところにはモニターがあって、そこにリアルタイムでライブが映し出されるんです。ある時、僕がそれに見入ってしまって、ソロの出番を控えた二宮くんの動線を塞いでしまったことがありました。誰もが秒刻みで動いている中でそんなことをしたら怒られて当然なんですが、二宮くんは「いいよ、いいよ。見てな」と優しく声をかけてくれて。その次の瞬間には55000人の観客をたった一人で沸かせている。これがスターなんだと、鳥肌が立ちました。
――スーパースターならではのエピソードですね。
大川 スキルも大事ですが、長く一線で活躍されているのは、思いやりがあって、気遣いができる方が多いなと。今でも嵐さんから学んだ人としてのあり方が、僕が芸能界で活動する上での幹になっていると感じます。
撮影=山元茂樹
#2に続く
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