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厳しい現実「現場でレッスンできるのはジャニーズだけ」

――いきなり撮影現場に放り込まれるんですか。

大川 ジャニーさんは、「演技のレッスンなんてするからわざとらしい演技になるんだよ。いらないんだよ、レッスンは」という考え方だったので(笑)。だから退所して俳優の養成所に入る時も、抵抗がありましたね。でもある時、養成所の先生に「現場でレッスンできるのはジャニーズだけだぞ」と言われて目が覚めました(笑)。ジャニーズでは聞き覚えのある「初ドラマ、初主演」なんて言葉も、普通に考えたらあり得ないことですよね。

 

 

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――「元ジャニーズあるある」の投稿の中に、「希望をもって退所して自分の無力さを知る」というフレーズがあったのが印象的でした。

大川 自分ではそのつもりはなかったんですが、やっぱり天狗になっていたんですね。「ジャニーズ」という肩書がなくなったことで、本当の自分の実力がわかりました。ジャニーズ事務所にいたからこそ、こんな無力な自分があそこまで輝けていたんだな、と。当時は非日常が日常だったので気がつかなかったんですが、まだ何者でもない僕がいきなり東京ドームに立っていたなんてすごいことですよね(笑)。

――確かにジャニーズJr.でなければ、なかなかそんな経験はできませんよね。

Jr.時代の“戦友”とメンズ地下アイドルのライブ開催

大川 だからこそ、その究極の経験を分かち合った仲間はかけがえのない存在です。学校の友達とも家族とも違う、戦友みたいな感じかな。

 

 

――去年の11月に、元ジャニーズJr.の森継亮太さん、江上龍さん、守屋亮佑さんと「じゅにぼ」を結成して一夜限りのライブを披露しました。4人が再集結したきかっけはなんだったのでしょう?

大川 森継がインスタライブをしているのを僕がたまたま見ていて、コラボをすることになったんです。その時の会話の流れで、30歳を前に何か“同窓会”的なことをしたいよねとなって。どうせならライブ、それもワンマンがやりたい!と。いろいろと相談するうちに、ワンマンは難しいけれど、僕らが主催となってメンズ地下アイドルを集めたライブをしようということになり、メンバーに声をかけました。