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どちらも解散したIZ*ONEの元メンバーが在籍

 IVEとLE SSERAFIMには、共通点もある。

 ひとつが、元IZ*ONEのメンバーがふたりずつ含まれていることだ。IVEのアン・ユジンとチャン・ウォニョン、LE SSERAFIMのサクラ(宮脇咲良)とキム・チェウォンがそうだ。

 2018年にオーディション番組『PRODUCE 48』によって結成されたIZ*ONEは、AKB48グループの3人を含む12人組の日韓合同のグループだった。ガールズグループではBLACKPINKとTWICEに次ぐ人気だったが、当初の予定通り2年半後の2021年4月に解散した。

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すでに解散しているIZ*ONE ©️AFLO

 解散後、メンバーたちはそれぞれのプロダクションに戻り、スターシップのユジンとウォニョンは練習生だった4人とともにIVEとして再デビューする。

 サクラも帰国してHKT48に再加入するも即時に卒業を発表し、再渡韓してLE SSERAFIMのメンバーとしてデビューした。チェウォンは、旧所属先からHYBEにヘッドハンティングされたと見られる(また、メンバーのひとりであるホ・ユンジンも『PRODUCE 48』で、セミファイナルまで残った参加者だ)。

 今回の『紅白』出場は、4人にとっては念願だったかもしれない。なぜなら2019年の『紅白』にIZ*ONEが出場することは確実視されていたが、発表直前に『PRODUCE 48』における投票操作問題が発覚。そのまま4か月間の活動停止を余儀なくされ、『紅白』出場も幻となってしまったからだ。

 さらにその後コロナによって、日本で活動できないままIZ*ONEは解散を迎えた。そうした過去を知るIZ*ONEのファンにとって、IVEとLE SSERAFIMの同時出場はとても感慨深いはずだ。

IVEのレイ、LE SSERAFIMのサクラとカズハは日本出身者

 両グループのもうひとつの共通点は、そこに日本出身者が含まれていることだ。IVEのレイ、LE SSERAFIMのサクラとカズハがそうだ。今回ともに『紅白』に出場するTWICEも含めれば、3グループ合計20人中6人が日本出身者となる。『紅白』出場を後押ししたのは、こうしたメンバー構成もあるのだろう。

 3人はそれぞれデビューまでの道のりが異なる。