お風呂で目を離したら、溺れかけた
また、お風呂やプールなど水のある場所も要注意。吉田香織さん(仮名・30代)は2歳の子どもとの入浴中、危機一髪の場面があったという。
「子どもが立ったまま入れば顔が水につかない深さにお湯を張り、子どもを湯船の中でおもちゃで遊ばせたまま、私は髪を洗っていたんです。しかし、少し目を離したすきに子どもは湯船の中で足をすべらせてしまい、後ろに転倒してしまった。
息子はバシャバシャとお湯の中でもがいてくれて、私がすぐに気づけたのでよかったですが、あとあとネットで『子どもは静かに溺れる』という記事を読み、怖くなったことを覚えています。なぜか、そのときのことは息子も覚えているようで『あのときはびっくりしたねー』と話しています」
予想外の出来事は浴室だけに限らない。前出、生方さんは「プールはやばいです」と言い、5歳の息子を連れ、祖父母らとアミューズメントプールに出かけたときのことを話してくれた。
「大人は色々と準備があるので、『そこで待ってろ』と子どもに言い付けていたのですが、もちろん聞いてくれるはずもない。テンションが上がっている息子は、はしゃいで走り出して、先に入場していったんです」
生方さんは慌てて着替え、後を追っていくが姿が見えない。すると、息子が泣きながら、人混みの中から現れたそう。
「話を聞くと、浅い子ども用プールに入ったらしいのですが、そこには一部分だけ大人の首くらいまでの深さの場所があり、はしゃいで足を踏み入れた息子は、そこにズボッと沈んで溺れかけたようです。そのとき一緒にいた2歳年上のいとこ(7歳)が気付いて、引き上げてくれたとのことでした。
『だから、待ってろと言っただろ』と注意したのですが、息子はすぐにケロッとして『僕さっき、溺れたんだよ!』となぜか嬉しそうに祖父母に話し始めていました。何事もなくてよかったですが、妻には『あなたが目を離すから!』と責められ、大喧嘩になったのは言うまでもありません。
祖父母や両親が、お互いに『誰かが見てると思った』という感じで目を離してしまうため、こうしたことは出先でのあるあるだと思います」