1ページ目から読む
2/4ページ目

 他にも「2歳の娘が階段の手すりと手すりの間に入って、落ちそうになっていたのを止めた」(20代女性)、「5歳の息子がベランダにあった収納ボックスを動かし、それを台にして身を乗り出すような姿勢で夜空を見ていた」(40代男性)など、ヒヤヒヤするエピソードが多数ある。

「キレイキレイ」を飲んでしまった娘

 一方、なんでもかんでも口に入れてしまう子どもにも注意が必要。桑田千尋さん(仮名・40代)は、当時2歳だった娘がハンドソープを飲んでいたとき、生きた心地がしなかったという。

「ふと私が目を離した隙に、娘が台所にあった『キレイキレイ』を手に取り、液体を吸い込んでいました。止める間もなく、直後に娘はギャン泣き。突然の奇行に私はパニックになり、まだうがいができない娘の口のなかをとりあえず濡れタオルで拭きまくりました。

ADVERTISEMENT

 その後、かかりつけの小児科医に連絡すると『あんなマズいもん、飲み込んではいないはず。ひとまず胃を守るために牛乳を飲ませとけ』とアドバイスをもらい実行しました。それが効いたのかわかりませんが、その後は特に問題は起きませんでした。

 後日、ハンドソープなんて子どもが吸い込めるのかと不思議に思った私は、試しに吸ってみましたが、簡単に吸い上げることができたんです。子どもでもすぐに飲めてしまうのは危険だなと感じましたね。ただ、ものすごく苦かったので、とても飲みくだせる代物ではなかったですけど……」

 桑田さんの娘は、その後もハンドクリームを舐めるなど、なんでも口に入れるため、しばらく目が離せなかったとか。

 一方、誤飲だと思い込むがゆえのハプニングも子育てでは起こりうる。生方孝宏さん(仮名・50代)は子どもの小さかった頃をこう振り返る。

「ペットボトルのキャップや10円玉、壊れて取れてしまったおもちゃの部品など、あるはずのものが見当たらないと、『子どもが飲み込んだんじゃないか』とカミさんがパニックになってしまう時期がありました。

 ただ、親が焦って騒ぐと子どもも不安になるようで、『何か口に入れた? 痛いとこない?』と聞いているうちに『なんかこの辺が痛い(気がする)』とか言い出すんです。実際、3回ほど深夜にタクシーで救急病院に行き、レントゲンを撮ったことがありますが、どれも子どもの思い過ごしでした」