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“ダブスタクソ親父”イーロン・マスクが日本人5900万の「魂の依代」を破壊する? Twitterが背負ってきた意外な効果と“SNS移住”の現実性

“ダブスタクソ親父”イーロン・マスクが日本人5900万の「魂の依代」を破壊する? Twitterが背負ってきた意外な効果と“SNS移住”の現実性

genre : エンタメ, 社会

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 世界有数の資産家、起業家であると同時に“奇行”でも注目を集めるイーロン・マスク氏だが、早くTwitterの赤字を解消したい(既に氏が保有するテスラ株を今年に入って2.7兆円相当売却し、Twitter買収のために借り入れた資金の返済に充てているとみられる)というプレッシャーからか、首を捻るような行動がさらにエスカレートしているのが気になるところだ。

 TwitterのライバルとなるSNS「マストドン」へのリンクを「悪意のあるもの」として遮断したり、マスク氏のプライベートジェットの位置を投稿するbotアカウントの凍結を報じただけのジャーナリストの個人アカウントを警告無しに凍結したりもしている。そのジャーナリストに対するアカウント凍結を解除する時期について自身のフォロワーに問いかけるアンケートでは、開始後に選択肢を変更するという後出しジャンケンのような振る舞いを見せた。

イーロン・マスクが行った、凍結されたアカウントの凍結解除時期を問うアンケート

 当初、アンケートはジャーナリストたちの凍結解除を「今すぐ/明日/一週間後/それ以上」の4択だったが、数十分後には「今すぐ/一週間以内」に変更されている。「今すぐ」という回答が最も多くなりそうな様子を見て、選択肢を絞り込んだと言われても仕方がない。

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凍結解除についてのアンケートの質問は数十分後に4択から2択に変更された

マスク氏は「ダブスタクソ親父」?

 結局新しいアンケートでも「今すぐ凍結解除を」という回答の方が多く、マストドンの公式アカウントも含めて凍結は解除された。しかし、そもそもプラットフォームについての重要な決定をオーナーの個人アカウントでアンケートするのは不適切な上に、旗色が悪いとみるとアンケートの設問を途中で変えたのもフェアではない。

「機動戦士ガンダム 水星の魔女」に登場する「ダブスタくそオヤジ」ことデリング総裁 公式サイトより

 日本のアニメ好きとしても知られるマスク氏だが、現在放送中の「機動戦士ガンダム 水星の魔女」に登場する独断専行型のワンマンオーナー(デリング・レンブラン)が、その娘(ミオリネ)から浴びせられた「ダブスタクソ親父」という批判をどう思うのだろうか。