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“ダブスタクソ親父”イーロン・マスクが日本人5900万の「魂の依代」を破壊する? Twitterが背負ってきた意外な効果と“SNS移住”の現実性

“ダブスタクソ親父”イーロン・マスクが日本人5900万の「魂の依代」を破壊する? Twitterが背負ってきた意外な効果と“SNS移住”の現実性

genre : エンタメ, 社会

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年末年始にマストドンへの移住はどの程度進むのか

 とはいえ今からmixiを再開するというのも現実的ではないし、現在ではソーシャルゲームに力を入れるmixiも再びSNSの覇権を握ることを望んでいるとも思えない。

 となれば現状、移行先の最有力候補はマストドンになるだろう。「インスタンス」と呼ばれるサーバーを誰でも立ち上げることができ、それぞれのインスタンス毎に運営ルールを定めたり、異なるサーバー間で「連合」し、公開された投稿内容を共有することもできる。

筆者も久しぶりに再開したマストドン基本的な操作はTwitterと同様で、より高度な機能も備える。おそらく日本で最もメジャーなのは「日本鯖」

 実は筆者は2017年に共著でマストドンに関する書籍も出版したことがあり、その際は、マストドンの魅力を十分に伝えられなかったのが正直なところだが、Twitterが中央集権的な色彩を強めるなか、分散型のマストドンの存在価値が逆にクローズアップされることになる可能性もある。マスク氏も本能的にそこに危機感を覚えたからこそ、マストドンへのリンクを禁止するという暴挙に出たのだと思う。

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 年末年始のような長期休暇の期間は、これまでもITサービスの乗り換えがよく起こってきた時期だ。Twitterからマストドンへの移行が果たして今度はどのくらい進むのか、注目しておきたい。

“ダブスタクソ親父”イーロン・マスクが日本人5900万の「魂の依代」を破壊する? Twitterが背負ってきた意外な効果と“SNS移住”の現実性

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