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「あのひと声がなかったらM-1に持って行ってなかったかもしれない」…錦鯉に栄冠をもたらしたタカアンドトシからの“アドバイス”

2023/01/18

source : 週刊文春

genre : エンタメ, 芸能

note

――準決勝のあと、ファイナリストの名前が読み上げられたとき、長谷川さんは2021年のときの方が嬉しそうでしたよね。2020年に初めて決勝に進んだときは、渡辺さんだけ両拳を突き上げていて、長谷川さんはほぼノーリアクションだったんですよ。でも2021年は2人とも両拳を突き上げていました。やっぱり2年連続というハードルを乗り越えた達成感があったのでしょうか。

長谷川 正直言うと、あんまり覚えてないです。嬉しかったのは間違いないんですけど。それよりも、最初のときはあまりにもリアクションが薄くて、いろんな人に言われたので。もっと表現のしようがあるだろう、と。なので……、

撮影 山元茂樹/文藝春秋

渡辺 一緒に上げておこうと。

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長谷川 そういう思いで上げてます。

渡辺 この人は、いっつも今、起きていることを理解するのに時間がかかるタイプなので。タイミングよく、適切なリアクションが取れないんです。

――テレビ番組等で感情が溢れ、長谷川さんが号泣してしまったときとかも「そこじゃねえよ」って、ツッコまれてましたもんね。

渡辺 泣いているおじさんを結構、引っぱたいています。まあ、自由に感情を表現していただければいいんですけど。どっちに転んでもおもしろいので。

撮影 山元茂樹/文藝春秋

テレビ局に入ろうとしたら「マネージャーさんですか?」

――2021年のM-1決勝当日、渡辺さんは、すでに顔が売れていたにもかかわらず、テレビ朝日の受付で止められたというエピソードが有名になりました。テレビ局に入るとき、芸人は本来、顔パスなのですか?

渡辺 だいたい受付に芸人の顔写真が入ったファイルが置いてあるんです。なので、わからない場合は、その資料と照合するんだと思います。でも写真はスーツ姿の衣装のままだったので、気づかれなかったんでしょうね。あれ、写真がないな、と。それで「マネージャーさんですか?」って言われて。まあ、よくあるタイプの顔なので、芸人に見えなかったというのもあるんでしょう。でも、よくあることなんです。

――よくあるんですか?

渡辺 各テレビ局で最低でも1回はあります。2022年も危なかったですから。

――去年のM-1決勝ですか? 前大会王者として、ゲスト出演できたというのに。

渡辺 僕が名前を言って通ろうとしたら、スタッフパスを渡されかけたので、急いで帽子とマスクをとってアピールしました。

――ちょっとはカチンとくるものですか。

渡辺 渡すまではいかなかったので、セーフにしました。渡されていたら、アウトでしょうね。

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