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 むしろ彼がそういう大事な相談……お願いをしてくれて嬉しい気持ちと一緒に何かを作るという喜び、そして好奇心しかなかったんです。それにとにかく、2人で前に進んで行きたいし、そのためにはチャレンジしてみるしかないな、と思ったので。

©飛鳥新社

「やってみよう」と決めて、動画を配信するまでの間、彼は『Pornhub』の人気アマチュア配信者の動画を片っ端から見て、サムネイル画像やタイトル、撮影方法から編集スタイルまで徹底的に研究していました。

『Pornhub』は基本的に海外仕様のウェブサイトです。配信者だけでなく視聴者も圧倒的に海外の人が多いので、再生回数を稼ぐためには、海外の人に楽しんでもらわなければいけません。

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 海外の人にも伝わって、かつヒキのある企画やタイトル、そしてこれがかなり大切なんですが“タグ”付けが必須。でももちろん、日本の視聴者も意識しておきたい。同時に配信に必要な環境整備も進めなければなりません。

『Pornhub』に私たちの顔写真付き身分証明書をアップロードし動画配信者申請をして、運営会社に承認してもらわなければいけません。全編英語の利用規約と登録フォームに何度行く手を阻まれたことか……。

「もう無理……!」と思った瞬間

 彼と一緒に悪戦苦闘の末、なんとか完了すると、今度は、こちらも日本に一切ローカライズされていないファンクラブサービスにアカウント申請をしなければいけません。さらに『Pornhub』の広告収益金が振り込まれるオンライン決済口座の準備も必要でした。撮影よりもこの煩雑な手続きのほうが、「もう無理……!」

 悲鳴を上げて逃げたくなりましたが、とにかく配信してみないと始まりません。

 もちろんこの時点では、私も彼も「絶対に成功する」なんて全く思っていませんでした。そのために一生懸命やれることはやって準備をしましたが、「ま、面白そうだからやってみようよ」というノリ。

 撮影も見様見真似です。それまで私も彼も遊びでも自分たちのセックスを撮ったことはありませんでしたから。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。