憧れの存在は父親ではなくバナナマン
ーー藤井さんにとって宮迫さんは、父でもあり、大先輩の芸人でもありますよね。どこかで影響を受けていたりは。山口さんにしても、宮迫さんは友達の父親だからほかの一般人よりは近しい存在ですよね。
藤井 親父がこれ読んだらショックを受けるかもしれないですけど、ないですね。別に親父に反発して、影響を受けないようにしていたとかでもないんですよ。
山口 ほんと、それだけはぜんぜんなかった。
ーーたんなる友達の親父って感じですか。家に行くと、寝転がってるような。
山口 寝転がってるのは、よく見ました。それくらいの人でしたね。
藤井 人の父親に、それくらいの人ってなんだよ。
山口 アハハ。
藤井 影響を受けるにしても、僕らの世代ってMCをやってる雨上がり決死隊は知っているけど、ネタをやっている雨上がり決死隊を知らないんですよ。『ワンナイR&R』なんかも見ることができなかったし。
「お父さんに憧れたんですね」と思われがちなんですけど、僕らの憧れの存在はバナナマンさんなんですよ。バナナマンさんが好きで好きで、あの2人みたいになりたくてお笑いをやってるところもあるので。
「父親からアドバイスをもらうことはぜんぜんない」
ーー宮迫さんから、芸人になった息子にアドバイスみたいなものは? たとえば、宮迫さんが酔ったらお笑い指南が始まるとか。
藤井 ぜんぜんないですね。そもそも、あんまりしゃべりませんしね。仲が悪いわけでもないけど、父子でご飯を食べに行ったりとかもないですね。まぁ、笑いのことに関して干渉してこないのは、逆にありがたいですよね。
ーー現在お2人は専修大学のお笑いサークル「STRIP GUN CLUB」に所属されているんですよね。
山口 そうです。1年生で入りました。もともとお笑いサークルに入るつもりはなくて。すごく生意気だったんですけど、「俺ら、高校生からやってるし」って、どこか大学のお笑いサークルを舐めていたところがあったんです。
でも、「STRIP GUN CLUB」の方たちのライブを見た時に「めちゃくちゃ面白いな、この人たち!」となって、自分の思い上がりが一瞬にして消えて。舞台が終わったら、そのまま部室に行って「入りたいです」と頭を下げて入れてもらったんです。
藤井 で、僕も誘われて入りました。
ーー大学お笑いの世界は、盛り上がっているそうですけども。
山口 大学野球のスカウトとかと一緒で、事務所の方とかチェックしまくってますよ。それくらい、きてます。
写真=深野未季/文藝春秋
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