藤井 とりあえず僕らは楽しかったですけど、他の同級生は「こいつら、なんかやってらぁ」程度の認識だったんじゃないですかね。それでも6年生まで、お笑い係をやるんですけどね。ただ、5年、6年はクラスが別になったのでメンバーを変えています。
山口 それぞれのクラスでお笑い係を立ち上げて。
藤井 クラスは別になったけど、サッカーのチームは変わってなかったので、そこであいかわらず2人でしゃべってました。
博多華丸・大吉のネタに度肝を抜かれる
ーーそういうなかで、お互いに「こいつ、面白い奴だな」と確信していくんですか?
藤井 それはどうだろう……。
山口 あんまり、そこまでの感じではやってなかったというか。僕のなかでは、気づいたらこの2人で一緒にやってたぐらいの感覚ですね。「おまえ面白いから、一緒にやろうぜ」といった、芸人さん的なノリではなかったかな。
藤井 たしかに、そういうのはなかったですね。
ーーだけど、中学に入ってフライドポテトを結成したわけですよね。
藤井 ですね。僕も山口も目黒区立第七中学校に進んで、そこでフライドポテトを組んだんです。けど、最初の最初はすこし違うんです。
お笑いをはじめたきっかけみたいな話になっちゃうんですけど、『THE MANZAI 2014』で優勝された博多華丸・大吉さんにえらく感激したんですよ。あのときは「スピーチとスカートは短いほうがいい」ってネタだったと思うんですけど、喋るだけでものすごく笑わせてしまうのがかっこよすぎて度肝を抜かれて。
「お笑い全日本カップ」に出場することに
僕は『ピラメキーノ』や『はねるのトびら』なんかを見ていたので、ガチなお笑い番組を見たことがほとんどなかった。だから漫才というものを知らなかったんですけど、博多華丸・大吉さんを見て「この世に漫才という面白いものがあったのか!」と。
それで次の日、別の同級生と昼休みに漫才みたいなものをチラッとやってみたらすっごいウケて。それに山口が嫉妬したじゃないけど、「おまえ、なに目立ってんだよ」みたいになって。
山口 もともと一緒にお笑い係でやってたのに、僕を出し抜いてちょっと目立ちやがったんで(笑)。僕も漫才の存在を知らなかったんですよ。やっぱり『ピラメキーノ』とかバラエティしか見ていなかったから。
で、こっちも藤井みたいに漫才をやりたいなと思って、別の人と少しだけ組んでやってみたけど見事なまでにスベって。そっから、どうしたんだっけかな……。