藤井 僕らが1年生だった頃よりは、はるかに。昔は助け合いじゃないけど、サークルのライブによその大学のサークルが見に来てたんですよ。チケットが余っちゃうから。今は普通に大学お笑いのファンがいっぱいいるのでチケットが完売したりします。
40代くらいのコアなお笑いファンの方々が、大学お笑いにハマってくれてるみたいで。人気の大学生芸人が出ると、キャパ100人の会場が即完売になりますから。
山口 プロの芸人さん級にチケットが取りづらいなんていう大学生芸人もいます。ファンがたくさんついて、有名なライブや大きなライブにバンバン呼ばれたりとか、けっこうありますから。
大学お笑いのレベルの高さに驚き
ーーでは、お笑いサークルに入ることでのデメリットはないと。
山口 大学によって、お笑いの色や傾向があったりはするんですよ。
藤井 アングラ感があったりとか。
山口 サークルにいることで、そこに染まりすぎちゃうことはあるかもしれないですね。
藤井 これは大学とかサークルのカラーではなく、大学お笑い全体の話なんですけど。大学お笑いは、プロの芸人さんとは違ってアイデア勝負みたいなところもあるんです。そこに染まり過ぎちゃって、トリッキーな笑いしか考えられなくなる危険もありますね。
ーー中学から活動されてきたお2人ですが、それでも大学お笑いは一段レベルが高く感じましたか。
藤井 中学からずっとやってきて大会で決勝に進んだりと、自信があったんですけど、レベルの差を感じさせられましたね。
山口 一段どころじゃなくて、ビックリしました。
藤井 ネタの作り方、作り込みの具合がハイレベル。「こりゃプロになって売れる人もいるわ」っていう。
山口 大喜利力とか。
藤井 大喜利が多めになって、その対応力が必要とされる。あと面白いのが、お客さんの笑い声の質もちょっと変わる。笑い声が一段と大きくなるんですよ。
頭のいい大学のお笑いサークルは組織としてキッチリしている
ーー大学自体の特色がお笑いサークルに反映されている部分もありそうですが、慶應義塾大学なんかはどうなんですか?
藤井 慶應のサークルは「O-keis」っていうんですけど、きらびやかというか大学お笑いの花形みたいなとこがあります。あと、ネタがうまい人の多いイメージで、ブラウン管ベイビーって無双なコンビがいましたね。青山学院大学も強いですよ。
山口 青学のサークルは、「ナショグルお笑い愛好会」ですね。水溜りボンドさんは、ナショグル出身。真空ジェシカのガクさんもナショグル出身で、相方の川北さんが「O-keis」出身です。
ーー早稲田のサークルは。
藤井 「お笑い工房LUDO」があります。LUDOも花形ですね。まず、人数がすごいんですよ。なんなら年会費とかありますから。にゃんこスターのアンゴラ村長さんやハナコの岡部(大)さんとかが出身です。