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『岸田首相長男、外遊中に「観光」 木原官房副長官は確認避ける―週刊誌報道』(時事通信1月26日)

《木原誠二官房副長官は同日の記者会見で、事実関係の確認は避けた上で、「一般論として、首相の行事に同席しない関係者が公務の必要上、官用車で視察や訪問を行うことはある」と述べた。》

 え、確認を「避ける」? 一般論でしか答えない? 都合が悪いことは見て見ぬふりのような姿勢が出てしまった。ドラ息子のおかげでここでも“もっと大きなもの”が見えてしまったのである。翌日の会見で官房副長官は「観光を否定」する発言をしたが、それなら最初から確認・説明すればよかったのに。

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 こういう対応をしてしまうと最近、岸田政権を攻撃している菅義偉前首相に格好のネタを与えてしまった感じだが、菅氏はこの件に関しては沈黙している。なぜだろう。あ、菅さんもドラ息子ネタでは負けていなかったっけ。敵基地攻撃したつもりが共倒れになってしまう。

岸田首相(左)と長男の翔太郎氏 ©時事通信社

 朝日新聞の「天声人語」は翔太郎氏が買った土産に関し、

《首相が帰国後に配りたいなら、相手は全国民であるべきだ。それは茶や菓子ではなく、暮らしを良くする諸政策であり平和のための外交成果である。》(1月28日)

 うまいこと言ってやった感を出して偉そうだが、そもそも週刊誌が掴んだネタですから。

セクハラ報道も…細田衆院議長の「正体」は

 さて週刊誌のおかげで思いもよらぬ正体が見えてきた人物と言えば、細田博之衆院議長ではないか。まず「セクハラ」問題が昨年5月にあった。「週刊文春」には大勢の政治部記者から“告発”が寄せられたとし、細田氏が過去に複数の女性記者にセクハラ発言を繰り返していたと報道。新聞やテレビが自分ではやれないから週刊誌に情報を流すという構図も浮かぶ。

 そのあと細田氏は旧統一教会との接点についても注目された。ようやく説明するかと思いきや、紙での「説明」を2回しただけ。

 日刊スポーツは『細田衆院議長 紙対応』(2022年9月30日)と名付けた。この問題の深刻さの一つは衆院議長までになった人が自分の言葉で説明しないことを見せつけたことである。