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佐々木 ユニットバスは浴槽があるし、洗面台とトイレがセットになっていますが、僕の部屋にあるのは本当にシャワーだけ。ネットカフェや店舗型風俗店とかにシャワールームのユニットが設置されているじゃないですか。まさにあのタイプです。

 でも、浴槽に浸からないのでその分の水道代が節約できるし、トイレも独立していますから。部屋にシャワーしかない点は、正直いってまったく気になりませんでしたね。

ネカフェで見かけるのと同じタイプのシャワールーム(佐々木さん提供)

狭すぎて布団を敷くスペースの確保にも苦労

──じゃあ、逆に住んでみて気になったのはどんな点ですか。

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佐々木 それはやっぱり部屋の狭さですね。じつは、いまの部屋は内見しないで入居したんですよ。不動産屋さんに見せてもらった図面に専有面積が書いてあったんですが、「狭いけど、そうはいっても4畳半ぐらいあるだろ」という思い込みのもと決めてしまって……。

 だから、鍵を受け取って引っ越し前に見に行ったとき、想像以上の狭さに驚きました。まるで昔のドヤ(簡易宿泊所)みたいというか。おしゃれなマンションのウォークインクローゼットぐらいの広さしかないんですよ。ベッドを置くと部屋全体が占領されてしまうので無理だし、布団を敷くスペースの確保にさえ苦労しています。

──でも、佐々木さんの部屋はロフト付きのはずですが? 

佐々木 たしかにロフトはあるんですが、天井までの高さが60cmしかなくて異常に狭いうえ、真ん中に梁があるので、とてもじゃないけどあそこで寝るのは不可能です。だから、ロフトは収納として使っています。実際、部屋は収納がほぼゼロなので、ロフトを収納代わりにしないと部屋全体がまさしくクローゼットになってしまう。

収納スペースとして使用されている謎構造のロフト(佐々木さん提供)

 だから、寝るときはテーブルと椅子を隅に移動させ、床に布団を直接敷いて寝る以外ないんです。引っ越し当初は、3畳の部屋の床に転がって天井を見上げていると、まるで刑務所の独房に入れられたかのような、なんとも言えない泣きたい気持ちになりました。