きょう2月3日、俳優の土屋太鳳が28歳の誕生日を迎えた。今年の元日にはダンスボーカルグループのGENERATIONS from EXILE TRIBEの片寄涼太との結婚とともに妊娠を発表したばかりである。

馴れ初めは「兄妹役」での共演

 片寄との馴れ初めは、2017年に映画『兄に愛されすぎて困ってます』で兄妹役で共演したことだ。映画公開時の2人そろってのインタビューでは、片寄は仲のいい兄妹を演じるには土屋との距離を縮めなければと思い、撮影現場で彼女の背後でこっそり日傘を持たせてもらったりしたと明かしていた。これを受けて土屋も、扇子であおいでもらったこともあったと思い出し、おかげで距離が縮まったと感謝し、さらに《感情を爆発させるシーンでは、片寄さんの演技に支えていただいて、本当にいいお兄だなって思いました》と振り返っている(『セブンティーン』2017年7月号)。

土屋太鳳 ©文藝春秋

 土屋はその2年前の2015年にはNHKの連続テレビ小説『まれ』に主演しており、俳優として知名度が急上昇していた。片寄はそうした彼女の活躍はあまり知らず、『まれ』に出ていたことも自分の母親に共演相手を報告したときに「朝ドラに出てた子やん!」と言われて初めて知ったほどだった。それでも、オーストラリアの歌手・Siaの「アライブ」のミュージックビデオに土屋がダンサーとして出演するのは見ており、「こんなに踊れるのに、女優さんなんだ!」と驚いたという(『セブンティーン』前掲号)。

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 MVでの彼女は、セリフこそないものの、Siaの歌う世界を躍動感とともに情感たっぷりに演じており、映画やドラマとはまた違う一面をうかがわせた。片寄も同じくダンスをたしなむ者として触発されるものがあったのだろう。

『映画 兄に愛されすぎて困ってます』(小学館文庫)

母親が妊娠中に見た「予知夢」

 ちなみに彼女の「太鳳」は本名である。その由来は、母親が妊娠中、夢のなかで裸の赤ちゃんが寺子屋にあるような机の前に座って、「2月3日生まれ。女。太凰」と書くのを見たことだという。めでたいことの起こる前兆として現れるという想像上の鳥・鳳凰は、雄雌を「鳳」と「凰」に分けて称することもあり、母の夢に出てきたのは雌を示す凰の字だったが、当時の人名用漢字にはなかったため、雄のほうの鳳になったのだとか。

 誕生日も夢に出てきたとおりになった。さらには芸能界入りしたのも、10歳のときに新聞で「スーパー・ヒロイン・オーディション ミス・フェニックス」の募集告知を見て、自分と同じ名前だと思い応募したことがきっかけと(結果は審査員特別賞を受賞)、母親の見た夢からつけられた名前が彼女をこの道へと導いたようでもある。