SNSでは毎週「頭おかしい」「狂気」「意味わからん」といわれつつ、気づけば熱狂的なファンを大量獲得したドラマがある。現在放送中のスーパー戦隊シリーズ『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』(テレビ朝日系にて、毎週日曜午前9:30~放送中)だ。
怒涛の伏線回収によって多くの謎が解明されたとはいえ、このドラマは謎だらけだ。第44話では、戦隊チーム内で正体不明だったイヌブラザーが、実は指名手配され逃亡中の犬塚翼(柊太朗)だと発覚。また、この回で戦隊チーム6人全員が揃って変身したのだが、これは放送開始以降11カ月目で初(!)というトンデモ展開になっている。
【主な登場人物】
◆ドンブラザーズ
◆脳人(ノート)
ドンブラザーズの敵勢力のひとつで、人間には認識不能の高次元世界に住んでいる。過剰な欲望を持った人間の波動を受けると脳人の世界が揺らいでしまうため、そのような人間を排除するために人間界に派遣された。
ソノイ
リーダー格。優雅な物腰で、キザな性格。タロウが言った「おでん」に興味を持つ。
ソノニ
紅一点。人間の「愛」に関心を抱き、欲に溺れた人間を「可愛い」と言い、見守る。
ソノザ
粗暴だが仕事には誠実で、容赦なく敵を攻撃する職人気質。
◆獣人(ジュート)
脳人が住む異世界「イデオン」をかつて統治した一族・ドン王家が創った人工生命体。人間をコピーして成り代わり、世界を侵食する。人間と脳人の世界双方を滅ぼす存在と恐れられている。
しかも、雉野つよし(鈴木浩文)は“正義の戦隊”の一員・キジブラザーであるにも関わらず、愛する人を奪われた悲しみと怒りから、ヒトツ鬼(人間の欲望から生まれるモンスター)に闇落ちしてしまう。
一方で、ドンブラザーズの敵勢力だった脳人(ノート)3人衆は、今や「おでんに夢中」「恋愛に夢中」「漫画に夢中」と、人間界に馴染みまくり。人間以上に人間らしくなり、ドンブラザーズとも仲良し……。
その上、ここにきて新キャラが何人も登場。残り数回で話をどうまとめるのか。本作の東映プロデューサー・白倉伸一郎氏に、気になる疑問をぶつけた。(全3回の2回目/1回目を読む)