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長男に「ぼく、生まれてこなきゃ、よかった」と告げられ…冨永愛が味わった“数々の逆境”

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「黙りゃこの狸ジジイ!」  

 男女逆転の大奥を描き、話題のNHKドラマ『大奥』。八代将軍吉宗を熱演しているのが、モデルで女優の冨永愛(40)だ。

身長179センチ、股下92センチ

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小学校時代はイジメの標的、中学校時代は荒んだ生活…

 1982年、神奈川県川崎市生まれの冨永。2014年刊の自著『Ai 愛なんて 大っ嫌い』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)で明かしたのは、壮絶な半生だ。母親が離婚を重ねるなど家庭環境は複雑で、姉と妹とは父親が異なるという。長身で細身のスタイルが、小学校時代はイジメの標的にもなっていた。

「おい、宇宙人!」

 そんな罵声を浴びせられ、〈学校が終わると裏山に行って、死ぬことを考えていた〉と振り返っている。

「中2の時、姉がモデル誌に写真を送ったことでモデル活動を始めましたが、荒んだ生活は変わらなかった。風呂場で刃渡り18センチの包丁を手首に押し当てたり、学校で煙草を吸っていたことなども自著で告白していました」(芸能記者)

 

 最初の転機は99年、17歳の時、ファッション誌『ヴォーグ』に掲載された制服姿の写真。これが関係者の目に留まり、“周囲への復讐”を胸にNYに渡ったのだ。18歳でランウェイデビューを果たすと、瞬く間にパリ、ミラノなど世界中で活躍するスーパーモデルとなる。