「男優以外で一番続いたのはコンビニのアルバイト」

 19歳で通信制高校を出てフリーターをはじめたものの、どの仕事も長続きせずに職を転々としたという、人気セクシー男優の向理来さん(36)。

 ホストクラブ、日本で3人目の“男性着エロ”、男性相手の売り専、BLバー、メイド喫茶の店長、そしてヒモ生活も……。(全4回のうち3回目)

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向理来さん ©文藝春秋 撮影・佐藤亘

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――19歳でフリーターになった時は将来について「どうにかなる」と思っていたということですが、何か夢はあったのですか?

 実は小さい頃から小説家に憧れていました。カナダから帰国したばかりだった小学生の頃は日本語が苦手で、日本語の勉強のために本をたくさん読んでいました。それからずっと高校生の時もフリーター時代も本は好きで、ラノベやSFを読みながら「将来は小説家になりたい」と思っていました。

――実際書いたり、賞に応募したり?

 一度だけ新人賞に応募しましたね。高校時代にオンラインゲームのシナリオライターに応募したこともありましたけど、結局通りませんでした。しばらくして居酒屋バイト時代に肩を痛めて休職していた時期があって、その時に「小説を書くために転職しよう」と思ったんです。

「3時間勤務で日当2万円」という求人を信じてホストクラブへ

――ついに人生の目的を見つけたのですね。

 なんですけど、それで見つけたのがホストクラブでした。求人誌に「19時から22時までの3時間勤務で日当2万円」と書いてあって、「3時間しか働かなくていいなら、空いた時間で小説書けるじゃん」と思って応募しました。

 ただ入ってみるともちろんそんなわけはなくて(笑)。お店が始まる前に行ってヘアメイクが必要だし、終電を逃したら始発まで帰れない。空いている時間もずっとお客さんとLINEで連絡を取る必要があって、小説どころじゃなかったですね。

ホスト時代の向さん

――それでどうしたんですか。

 学校へは行ってませんでしたけど、たぶん僕は根がまじめで「これが目標」と言われるとできるようになりたいという気持ちがあるんです。ホストの目標は売上なので、そのために歌舞伎町のホスト用の寮にも入りました。

――ホストはどのくらい続けられたんですか。

 それでも半年ですね。というのも、ホスト時代に誘われて、当時珍しかった「男性着エロ」というイメージビデオのモデルもやりはじめていたんです。お店には黙ってたんですけどすぐにバレて「どちらか選べ」と言われ、考えた結果ホストは辞めて着エロを選びました。