「家族から愛情というものをインストールされなかった」

 小学生の頃に両親が離婚し、2人暮らしの父親から殴られる、全裸で家の外に出される……。そんな過酷な幼少期を告白したのは、人気セクシー男優の向理来さん(35)。

「父親を本気で殺すしかないと思ったことが一度だけあります」と思いつめていた中学時代、そして初めての女性との交際で言われた衝撃の一言について話を聞いた。(全4回のうち2回目)

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向理来さん ©文藝春秋 撮影・佐藤亘

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――中学校に入ってからも不登校の状況は変わりませんでしたか?

 はい。中学校に入学する頃は父親と2人暮らしだったのですが、最初に少しだけ学校に行って部活も剣道部に入ったりしたんですけど、すぐ行かなくなりました。

――この頃のお父さんとの関係はいかがでしたか。

 その頃、父親はあまり家に帰ってこなかったんですよね。仕事なのか、新しい彼女の家にいたのかは教えてくれませんでした。ほとんど顔を合わせることもなくて、お金だけは渡されていたのでご飯も自分で作っていました。近所のスーパーでラムチョップを買ってきて焼いて、「白米と肉」みたいなことがほとんどでしたけど。吉本のお笑いチャンネル見ながら。

「一度父親を殺そうとしたことがあるんです。タバコの葉っぱを煮詰めて…」

――一緒にいないと暴力を受けることはおさまっていたのですか?

幼いころの向さん

 時々ありましたね。中学校になってからも全裸で外に立たされたり、包丁を向けられたことも何度かあります。中学生の体格だと、全力で抵抗すれば腕力でも父親に勝てるかもしれないですけど、1回父親をボコボコにしたとしてその先がどうなるのか全くわからない。それで「殴られないためにはもう殺すしかない」と思うようになって、一度父親を殺そうとしたことがあるんです。

――それはどのくらい本気の殺意だったのでしょう……?

 中学生なりには本気だった気がします。タバコの葉っぱに猛毒が含まれていると聞いて「葉っぱを煮詰めたものを父親に飲ませたら死ぬんじゃないか」と思い、実際に父親が吸っていたタバコの葉っぱを煮詰めるところまでは実行しました。ニオイと目への刺激がすごくて、すぐに断念しましたけど。