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あなたの知らない「がんセカンドオピニオン」 賢い使い方とは?

亀田総合病院 亀田俊明医師×ライフネット生命 岩瀬大輔社長

2018/02/15
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スマホで手軽な「がんセカンドオピニオン外来」

岩瀬 セカンドオピニオンを受ける時に、患者さんが重視するのは何でしょうか?

亀田 やはり、費用面を気にされる方は多いように感じます。あとは、遠方からわざわざ来られる方が多いので、そのハードルも高いですね。「亀田でセカンドオピニオンを受けたいけど、遠すぎて行けない」という声もたくさん聞いています。

岩瀬 「手続きが大変そう」とか、「セカンドオピニオンを受けるまでに時間がかかりそう」という声も聞きますが。

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亀田 そういう方々の役に立ちたくて、今回のオンラインによる「がんセカンドオピニオン外来」を始めたんです。スマホでも操作ができるので、パソコンをお持ちでない方にも利用していただけます。

 

岩瀬 テクノロジーを使った遠隔診療は少しずつ始まっていますが、「がんのセカンドオピニオン」を遠隔で、しかもドクターが名前や顔を公表して行うケースは、医療業界にとっても先進的なチャレンジですね。

亀田 高齢者の場合は、足腰が不自由など、長距離移動に負担を感じる方も多いですし、お身体が本調子でない方にとっても、遠隔診療は喜んでいただけるサービスだと思います。

岩瀬 会社員にとっても、会社を休まずに、自分のデスクで医者と話せるのは、画期的ですよね。

 

亀田 そうですね。若い患者さまや若手のドクターたちにとって、ネット環境は当たり前ですし、「スマホで利用できる」というのも、便利だと思います。メニューは、30分と1時間の2種類があるので、聞きたいのが病気のことなのか、ライフスタイルについてなのかなど、用途や予算に合わせて必要な時間を選んでいただけたらと思っています。